2日、アップルより新型iPodシリーズが発表された(ニュース記事)。昨年9月から約1年ぶりの新製品となっており、特にiPod touchとiPod nanoが大きく様変わりしている。
各製品の発売は「来週以降」となっているが、一足お先にアップルが開いた製品説明会で実機を触ってきたので写真とビデオで実機を紹介していこう!
iPhone 4並みになった!? iPod touch
一番の注目は、第4世代iPod touchだろう(Apple Storeで見る)。iPod touchユーザーが長年、望んでやまなかったカメラがついに搭載されたのだ。端末の背面と前面に2つ用意し、写真やビデオの撮影に加えて、iPhone 4で実現していたテレビ電話機能「FaceTime」にも使える。
さらに液晶ディスプレーは、従来から画素数が4倍に増えた「Retinaディスプレイ」に変更。プロセッサーもiPhone/iPadと同じアップル製の「A4」にアップグレードしており、アプリの起動や処理が高速になった。
細かいところを見れば、iPod touchのほうがカメラの解像度が劣っているし(静止画撮影時、iPhone 4は2592×1936ドット、iPod touchは960×720ドット)、もちろん電話機能はないので完全に同じとはいえない。しかし、2つのカメラとRatinaディスプレイ、A4プロセッサーを備えたことで、iPhoneにかなり近づいた印象だ。電話は「ガラケー」を使いたいけど、カジュアルカメラやiPhoneアプリを使ってみたいという人はかなり魅力に感じるのではないだろうか。
新iPod touchで動画を撮影してみた
FaceTimeは革命的なテレビ電話か
FaceTimeは、アップルのウェブサイトで「Apple IDとEメールアカウントがあればすぐにスタートできます」と案内されている。iPhoneなら電話番号で端末固有の番号を割り振れるが、iPod touchにはない。だからメールアドレスで端末を識別するという仕組みのようだが、会場では詳しい設定方法までは教えてもらえなかった。
実際にFaceTimeを使う場合、iPod touch同士では「FaceTime」アプリを起動し、「連絡先」に登録されたメールアドレスを選んで実行する。説明員によれば、iPod touchからiPhoneにFaceTimeをかけるときは電話番号を使い、その逆はメールアドレスでOKという。
また、同じFaceTime用のメールアドレスを複数のiPhone/iPod touchに登録しておくと、相手からかかってきたときにすべての端末から呼び出し音が鳴るそうだ。台数は最大10台まで認識すると説明していた。
iPod touchと無線LAN、メールアドレスさえあれば、通話料なしでテレビ電話ができるというのは、デジタル機器に疎い人にとってはかなり魅力かもしれない。例えば、恋人や実家に端末を置いておけば、Skypeよりも気軽にホットラインとして使えるだろう。