平日の午後、ときどきマンションの廊下から子供達の声がする。うちは端っこに近い部屋なので話し声が気になることはめったにないのだが、たまに響くのである。
あるとき、そちらから「にゃあおいで」とか「にゃあがいない」とか、そんな声が聞こえてきた。ふと床を見ると「かふか」も「大五郎」も部屋でぐだぐだしてる。
どうやらうちの猫を呼んでいるらしいのだ。
春から秋の間、納戸として使ってる部屋は換気用に窓を開けており、うちの「かふか」が窓際のダンボール箱でよく寛いでいたのである。
その姿をよく子供達に見られて遊ばれていたらしい。ああ、客が来るとすぐ逃げる猫も、網戸と格子ごしなら平気なのね(冒頭写真)。
窓際に置いてあるAmazon箱には半分くらい何か(納戸なので適当なものが放り込んである)がつまっているため、そこに落ち着くとちょうど顔が出るのだ。ほどよく涼しいんだろうな。
たまに様子を見に行くと、ごろごろしてる。でも納戸なので基本的に暗い。撮影しやすい部屋ではない。
そこで一眼レフに発光の向きを変えられるストロボをつけ、発光部を天井に向け、こそっと近づいて撮影。
名前を呼んだら箱の上で悶えてて面白いーとたくさん撮ったんだけど、よく見たら……ダンボールにすぽっとはまったせいで、寝返りを打ってこっちを向きたいんだけど、うまくいかずにもがいてたんじゃなかろうか。いや明らかにそんな風である。
それに気づかず面白がってシャッターを切ってすまぬ。わははは。
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