荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第166回

大人しいけどかわいい！　人見知りな猫

マットの中で何があったの!?

　おとなしいパンちゃんももちろん遊びたい年頃。部屋中のあらゆるものを使って遊んでいるランちゃんの後をそっと追いかけている。

自分らが遊んでしわになったマットの隙間が気になるランちゃん。そんなランちゃんの様子が気になるパンちゃん（2010年8月 ニコン D90）

ランちゃんの姿が消えて気になって覗き込むパンちゃん（2010年8月 ニコン D90）

　やがてランちゃんが床に敷いてあるマットの隙間に目をつけ、そこにぐいぐいともぐっていくと、パンちゃんも気になってトンネルに入って行き、どうなるのかな、と思ったら……。

我慢できずにトンネルの中にそっと入っていくと……（2010年8月 ニコン D90）

中にいたランちゃんに襲いかかられたのでした。こうして一連の写真を見ると、攻め役と受け役がはっきり分かれてるんだけど、普段もそうなのかは知りません（2010年8月 ニコン D90）

　「後ろからきておどかすなー」なのか「わたしが遊んでるとこを邪魔するなー」なのか「わたしの秘密基地に勝手にはいるなー」なのか知らないけど、じっと見てたらいきなりパンちゃんが飛び出して、後に続いたランちゃんが襲いかかったのである。

　中で何があったんだろうねえ。

　やがて夕刻となり、遊びまくったランちゃんは疲れて棚の中で休憩中。そろそろおいとまするかと腰をあげ、2匹に挨拶しようと思うと、パンちゃんの姿が見えない。

　探したら、いかにも猫が隠れそうなところにおりました。

テレビの裏に隠れてたパンちゃんを発見。どの家でも、テレビの裏はかっこうの隠れ場所なのだった（2010年8月 ソニー NEX-5）

　テレビの裏。部屋の角に薄型テレビを置くと、猫には絶好の三角デッドスペースができるのよね。

　うちの猫もときどきそこに隠れるもの。

　で、駅へ向かう途中、飼い主からTwitterでDMがきた。「パンちゃん、すぐに復活しました」……我々が帰ったら即座に出てきて遊び回ってたらしい。

　残念だけど、まあそういうものである。うちの猫もそうだしね。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方』（MdN）、『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフが上手くなる本』（翔泳社。共著）、『東京古道散歩』（中経文庫。2010年4月27日発売）。twitterアカウントはogikubokei。ときどき猫動画をアップするYouTubeのアカウントもogikubokei。

＊次回は2010年9月3日掲載予定