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はじめてのサーバー導入奮闘記 第1回

突然、システム管理者になってしどろもどろ

憧れのラックサーバーを買って怒られる

2010年08月19日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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どのメーカーにしよう?

 用途が決まれば、いよいよサーバーの購入だ。さて、どこのメーカーにしよう? 東京証券取引所の株式売買システム「arrowhead」に用いられたサーバーを手がける富士通、カプコンやパイオニアなどに導入事例のあるNEC、そして、大日本印刷に導入事例のあるIBMなどがある。

 こうした導入事例を調べていくうち、意外なことにGoogleのサーバーはデルが納品しているという記事を発見。デルのPowerEdgeというサーバーに、Googleのカラフルなロゴを入れ、筐体カラーをイエローにして納品しているらしい。

 Googleといえば、僕の知人は、息子(13歳)が何かを訪ねてきたら「とりあえず“ググれ”」という教育方針を取っているほどだ。紛れもない実話である。

 教育として正しいかどうかはさておき、日頃、検索やメールでお世話になっている身近なグーグルに納品しているという理由でデルに決定!


Webサイトとにらめっこ

 早速、「デル サーバー」でグーグル検索を実行。これがデルのサーバーで動いているのかぁ…などと思いながら製品選びに取りかかる。

デルのサーバー製品を扱うWebのトップページ

サーバー製品の一覧画面

 トップページには「サーバ製品」「ストレージ製品」「ネットワーク製品」の3つが並んでいる。サーバーを構築したいので「サーバ製品」か…? いや、とりあえずはファイルサーバー用途なので「ストレージ製品」の中から選べばいいのか…? と若干悩んだ。僕のような初心者には用途別項目も作ってほしいところ。デル様お願いします。

 とりあえず、「サーバー製品」の中から選べばいいらしいことがわかったので、各製品について調べてみることにした。とりあえず直販で取り扱っている、サーバーには大きく3種類があるらしい。

タワーサーバー
見た目はデスクトップPCとほぼ同じ。個人用途やSOHO、あるいは大企業の部署ごとに設置するなど、いわゆるSMBで、小型かつ低価格のサーバーを導入したい場合に使うことが多いようだ。
ブレードサーバー
大きめの段ボール箱サイズの筐体内に、ブレードと呼ばれる小さいPCをいくつも積み込めるマシン。集積度が高く、拡張性も高いので、大量のクライアントPCからの処理や大がかりな処理を任せたい時にも有効。
ラックマウントサーバー
5cm前後の厚さの筐体内にパーツを詰め込んだマシン。私的には一番サーバーのイメージに近い外観。サーバールームと言うと、30~40台ほどのサーバーをガシャン、ガシャンと詰め込んだ電話ボックス程もあるラックが並んでいる姿が思い浮ぶ。データセンターやオンラインストレージサービスで使われることが多い。とはいえ、小型のラックもあるので、最近では中小企業での導入も増えているらしい。

 私は形から入るタイプなので、いかにもサーバールームに置いてある機材、という体のラックマウントサーバーには以前から関心があった。PC自作や家庭内LAN程度などをいじった程度の知識では、想像するしかないが、これってどんなふうに操作するんだろう、パフォーマンスってどのくらい、といった疑問も持っていた。

 ドラマや映画に登場するような、大仰な姿形に憧れたことのある読者も多いのでは? 僕もそうだした。ここはラックサーバーで決定するしかあるまい!と自己完結した。

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