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行っとけ! Ubuntu道場! 第25回

~師範……アプリの日本語訳に挑戦してみたいです!(前編)~

2010年08月05日 15時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

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どんな翻訳が「いい翻訳」なんでしょうか?

編集S:あんまりヒドい翻訳をいれたら怒られたりします?

あわしろいくや:微妙な翻訳を全面的に差し替えたり、ぐらいはありますな。実務的な理由で。

ミズノ:うん、全数チェックして差し替えたことあるぉ。

瀬尾浩史:英語は難しいのペン。

村田:「てめーこれ熟語なのに直訳しただろ」とかって黒幕に怒られたこともあるで味噌。

やまね:まぁ、まれに本当に酷いのもある。それどう考えてもExcite翻訳からそのまま持ってきただろ、みたいな。

編集S:うは。

ミズノ:Excite翻訳は、こういう翻訳作業で使うと利用規約違反になるから気をつけようねー。

瀬尾浩史:あまり知られてない気がするペン。

やまね:やる気はうれしいんだけど。

hito:たいていの翻訳ソフトもそのまま投入したらアウトだから気をつけてねー。

やまね:コピペはダメですな。

あわしろいくや:そもそも機械翻訳だと使えるクオリティにならないような。

黒瀬:しかも、コンピュータ用語の翻訳に対応したものでないとクオリティ低いですよね。人間が翻訳する場合も、英語力よりもコンピュータ用語やらソフトの概要を知っている方が重要なのです。

hito:さっきの「デフォルト」問題とかは典型例ですね。

黒瀬:デフォルト違いにぜつぼうした!

やまね:協力したい!という気持ちはわかる、尊重したい。けど、根本クオリティがダメだと話にならん。

ミズノ:翻訳っていっても、辞書的に単語を置き換えるんじゃ意味ないし。こう、ソフトの機能を理解して、同じ意味の日本語を作文するような感じでやる必要があります。

黒瀬:簡単な単語ほど翻訳が難しいのです。

編集S:逆に、この翻訳おかしいよね、ってアプリを使っていて気づいた場合はどうすればいいですか?

小林:Launchpad上で問題の箇所を見つけて、直して頂けるとありがたいです。

hito:直した場所のLaunchpadを、レビューキューに入れるといいです。

編集S:レビューキューに叩き込んで突き返されたりとかするかもしれないけどやってみる! で、レビューキューってどこにあるの?

黒瀬:「開発/10.10 Maverick Meerkatの開発」の「レビュー待ち」のところですね。

hito:ちなみに、「ここ翻訳したハズなのになんか巻き戻ってるよ!」ということもあります。ソフトウェアがアップデートされたか、レビュアーの手で「全部ボツ」を喰らってます。もう一度頑張りましょう。

やまね:人目に付かないところで愚痴るぐらいなら、出てきて作業しちゃったり、バグ登録してもらう方が早いかな、と。検索で出くわしたりするんですよね、そういう発言に。

hito:滅入るからというか、気力が削がれる感覚があるので止めて欲しいような、品質問題なので仕方ないような、ということろですね。

ミズノ:うまくフィードバックしないのカコワルイ。もちろんそういう使い方をする自由もありますけど。

編集S:えと、それで気が早いんですが、翻訳ほぼ完了してもレビューされてないなーとかいうことってありえますか?

やまね:ありえると思う。

編集S: その場合は 1:レビューしてもらえるようにアピール 2:翻訳の質が悪すぎるので見直す のどっちかを考えた方がいい?

黒瀬:レビューキューに入れてください。

やまね:MLに「レビューしてー!」って投げてもレビューされずにそのまま登録とかよくある。Debianの場合。

hito:で、油断してると〆切までに超大量の翻訳が積み上がって、1日に査読600個を1週間みたいなイベントが起きるわけです。

編集S:なるほどー。聞いてると、翻訳する人より、レビュアーのほうが大変なんですかね。

黒瀬:リリース前の期間は死にそうになりますねー。

小林:レビューは大変ですね。レビューがないと品質が保てませんし。どうしても仕方ないですが。

やまね:下手な翻訳より、下手なレビューの方が危険だからね……。

hito:ちゃんと簡易レビューのときでもソースコード見ながら脳内デバッグぐらいはしてます……。

黒瀬:それでも、人間失敗はつきものだ! と主張しておきます。


(次ページへ続く)

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