日時計、水時計、ゼンマイ時計、音叉時計、水晶時計と進化してきた時計の世界も、20世紀末に”電波”とこれら旧来のゼンマイ時計以降のテクノロジーを組み合わせることで、人類史上最高に正確な時計技術を手に入れることができるようになった。
筆者が生まれて初めて電波腕時計を衝動買いしたのは1993年。あれからすでに17年。日本が誇る電波時計の先端メーカーのひとつであるシチズンが、毎年スイスのバーゼルで開催される”世界最大の時計見本市”「バーゼルワールド2009」において、技術の粋を集めた電波腕時計コンセプトモデルを発表展示した。
電池交換不要の光発電/電波腕時計「Eco-Drive DOME」
そして2010年6月10日(時の記念日)、同社はその製品化モデル「Eco-Drive DOME」(エコ・ドライブ ドーム)を世界限定500個で発売開始した。
コンセプトモデル出展のニュースがメディアに流れた時から購入の意志を固めていた筆者は、通い慣れたヨドバシカメラ・マルチメディア上野の地下一階腕時計売り場で「Eco-Drive DOME」を見かけた瞬間に衝動買いをしてしまった。
「Eco-Drive DOME」は、電池交換不要の「光発電エコ・ドライブ」機能を備え、世界4エリア(日本、北米、欧州、中国)の標準電波を受信して時刻設定を自動で行なう電波時計だ。「24時間計」や「1/5秒運針アナログ式クロノグラフ」機能、世界26都市とUTC(協定世界時)に対応した「ワールドタイム」(GMT)機能も備えている。
またGMT機能の設定が面倒な腕時計も多い中、簡単な”りゅうず”の操作だけで、各都市の時刻・カレンダーにすばやく変更できる「ダイレクトフライト」機能を標準で備えている。現在の筆者にはほとんど無縁の機能だが、世界を股にかけて飛び回っているグローバル・ビジネス・ピープルには願ってもない便利な機能だ。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。

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