スウェーデンのメーカーであるFractal design製PCケース「Define R3」の販売が今日から始まっている。かつて大ヒットを飛ばした某有名メーカーのケースとも似ていることから、発売前から話題となっていた製品でもある。
「Define R3」は、サイズ207.40(W)×521.2(D)×440(H)mmのミドルタワーPCケース。欧州市場を中心に人気となったミドルタワーPCケース「Define R2」の改良版となる製品だが、日本国内ではもちろん初登場のブランドである。
フロントのドアを開いてオープンベイにアクセスするというデザインは、国内ではやはりAntecの「P183」を想像しないわけにはいかない。とはいえ、フロントメッシュが多数のメーカーから発売されているのと同様、フロントにドアを備えスッキリとした仕上がりとするのは、いわゆる流行りのデザインといえるだろう。
黒い塗装が施された内部は、ベイ数が5インチ×2、3.5インチシャドウ×8という構成。7本のPCIブラケットと3.5インチシャドウベイには白い塗装が施され、国内製品ではあまり見かけないコントラストを演出している。このあたりが北欧風といえるだろう。
冷却ファンは、標準でフロントとリヤに120mm(1000rpm/15dBA)を各1基搭載。オプション扱いながら、フロント×1(120mm角)、トップ×2(120mmもしくは140mm角)、サイドパネル×1(120mmもしくは140mm角)、底面×1(120mmもしくは140mm角)を増設可能なほか、背面には3ch対応のファンコンを備えている。
フロント/トップ/サイドパネル等に防音シートが取り付けられているのも特徴的だ。先のオプションファン装着の場合には一部取り外す必要があるが、静音性にも十分配慮した作りにみえる。カラーリングはブラックの「FD-CA-DEF-R3-BL」とチタンの「FD-CA-DEF-R3-TI」の2色をラインナップ。今日から販売を開始したのはドスパラ秋葉原本店やツクモパソコン本店、T-ZONE.PC DIY SHOP、ソフマップリユース総合館、ソフマップ駅前店。価格は1万3800円と、なかなか意欲的な設定となっており、この夏注目のPCケースとなりそうだ。