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ビジネスを彩る、省スペースPC 第1回

2010年、ノートではなくデスクトップを選ぶ意味

2010年06月30日 09時00分更新

文● 花茂未来/インサイトイメージ

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今回調査する6台の省スペースPC

 今回の特集では、こういった特徴を踏まえ、省スペースでコスト性能に優れた省スペースデスクトップを取り上げていく。

NECの「Mate タイプME MY32B/E-A」

富士通の「ESPRIMO D530/A」

デルの「OptiPlex 780 USFF」

HPの「Compaq 6005 Pro US/CT Desktop PC」

レノボの「ThinkCentre M90z All-In-One」

エプソンダイレクトの「Endeavor AT980E」

IDC Japan株式会社 クライアントソリューション グループマネージャーの片山 雅弘氏

 前述のとおり、シェアベースではパーセンテージを下げているデスクトップパソコンだが、出荷台数を見るとその印象も変わる。2010年の第1四半期の出荷台数は、1位がNECの約25万6000台、2位は富士通で約25万4000台、3位のデルは約22万2000台をビジネス市場に出荷しており、あえてデスクトップパソコンを求める企業も多いことが分かる。

 IDC Japanの片山氏に、デスクトップパソコンの利点について伺ったところ、「ミーティングなどでマシンを持ち出す必要がないなら、デスクトップのほうが解像度面やキー入力の面で効率的」。加えて、デスクトップ用の液晶ディスプレーは高解像度を実現しつつ、大きな画面で文字も大きく表示することができ、会社という幅広い年齢層の人間が混在する組織でも安心して導入できるとしている。

ビジネス向けデスクトップパソコン市場ではNEC、富士通、デル、HPの4社が強い

 さらに片山氏は「HP MultiSeat ms6000 Desktop(関連記事)のように、デスクトップパソコンを1台導入して、他をシンクライアント化してしまえば環境負荷も抑えられるので検討する価値はある」と続ける。ノートパソコンのように熱源が目の前にないため、体感温度が下がり業務環境の改善にもつながるのもメリットだと話す。

 同時に片山氏は、「とりあえず高スペックのPCを導入して長く使う時代は終わった(片山氏)」と話す。これからは、導入したPCを5年後も使うのか、あるいは短いサイクルで買い換えるのか、将来を見通したIT投資が重要になってくる。

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