デスクトップパソコンのメリットを生かして
デメリットを解消する省スペース化の流れ
以上のようなデスクトップパソコンならではのメリットに加え、さらに注目したいのが省スペース化、省電力化の流れである。一昔前まで、デスクトップパソコンの主流はスリムあるいはミニタワーの筐体だった。しかし、最近では机上にも十分に設置できるような、薄型かつ低フットプリントの狭い製品が各社からリリースされている。
例えばその1つが、デルの「Dell OptiPlex 780 USFF」。幅124×奥行き134×高さ36.5mmというコンパクトな筐体を実現している。液晶ディスプレイの脇などに十分置ける大きさであり、フットプリントで考えればむしろノートパソコンよりも小さいほどだ。
PCとしての基本性能がしっかりしていることも、昨今の省スペースデスクトップパソコンのポイントになっている。
以前の省スペースPCというと、スペック面での制約が厳しく、業務利用という観点で考えると不安が残る製品が少なくなかった。
しかし、たとえば前述のDell OptiPlex 780 USFFはCPUの選択肢としてCore 2 Duo、あるいはCore 2 Quadが用意されている。処理能力の面での不安は少ない。また、同じく省スペースPCであるNECの「タイプME MY30D/E-A」では、CPUとしてCore i5を搭載しており、高い処理能力が要求される分野にも対応できる。
このようにデスクトップパソコンも時代の趨勢を捉え、現在のビジネス利用に適した製品が続々と登場している。今回の特集では、こうした最新のデスクトップパソコン6台について実際の設置面積やその性能などを調査し、現在のトレンドを探っている。ぜひクライアントPCを選択する際の参考にして頂きたい。
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