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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第18回

Windowsユーザーが気兼ねなくMacに乗り換える技

2010年06月15日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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キーボードとタッチパッドは○ インターフェースは×

 MacBook Proのキーボードはタイプ感がよく、しっかり打てる。さすがアルミ削り出しのユニボディーといったところ。タッチパッドも巨大で操作しやすい。2本指はもちろん、3~4本でも認識するのは普通のWindowsノートではできないところ(最近では例外もあるが)。

 MacBook Proのタッチパッドにはボタンがない。とはいえ、全体がボタンになっているだけなので、押し込めばいいだけ。右クリックは二本指でクリックすればいい。慣れると「ボタンがひとつというのも合理的でよいのでは」と感じる。

 キー配列は若干癖がある。Ctrlキーが左側中央にあったり、左下にCaps Lockキーがあるといった具合だ。昼は会社でWindows、夜は自宅でMacというような環境では、しばらく混乱するかもしれない。とはいえ、使っているとすぐに慣れるので問題なし。

 Boot CampなどでWindowsを使う際も、ほぼMacキーボードの配列のまま使えるが、「コマンド」キーがWindowsキーに、「オプション」キーがAltキーになるなど、若干違いがある。

打ちやすいキーボードと操作しやすいタッチパッド

打ちやすいキーボードと操作しやすいタッチパッド

 一方で、Macのノートは総じてインターフェースが貧弱だ。MacBook Proの場合、15インチノートなのにUSB端子が2個しかない。USBハブは必須なうえ、下手をすると複数のハブが必要になる。映像出力もMini DisplayPortなので、変換アダプターを用意しなければならない。とはいえ、これも美しいデザインに一役買っているので、周辺機器で対処できるのなら、妥協のしどころか。

大画面ノートでもUSB端子は2個だけ

大画面ノートでもUSB端子は2個だけ

 また、MacBook Proのバッテリーは脱着できない。完全内蔵式で、寿命が来た場合はアップルに送って交換してもらうことになる。その分パーツを減らし、駆動時間を伸ばしているわけだが、モバイラーには拒否反応を起こされるようだ。とはいえ、15インチや17インチは据え置き、もしくは室内モバイルで使うはずなので、それほど問題はないだろう。

 13インチを持ち出すことを考えると確かに、電源がないところでバッテリーが切れたらお終いだ。しかし、普通の使い方や環境で予備バッテリーがなくて困ることは、そうはないだろう。以前の筆者は、ネットにつながったノートパソコンが常に必要な状態だったが、実のところ不便を感じたのは、飛行機に乗っているときくらいだ。ヘビーなモバイラーならともかく、一般的なユーザーなら、それほど致命的な欠点ではないだろう。

バッテリーは内蔵式

バッテリーは内蔵式。そのため背面まですっきりしている


未経験のWindowsユーザーに体験していただきたい

 Macのメリットというか、本来そうあるべきなのにWindowsではできない点はまだある。例えばサスペンドからの復帰が速い。2秒くらいで操作が可能になるのだ。Windowsマシンだと速くても5~6秒、筆者の自作パソコンでは10秒を越えることもある。起動に数分かかることに慣れきっているので普段は気にならないが、Macを使ってしまうと快適すぎて戻りたくなくなる。

 Mac OS Xは時々バージョンアップするが、構成がシンプルでわかりやすい。機能の違いを意識する必要がないのだ。また、安いのも大きな魅力だ。「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」の価格は3300円。Windowsも見習っていただきたい。

 魅力的なアプリケーションが多いのもポイントだ。個人的にキラーアプリとしてお勧めしたいのが、ホームユーザー向けアプリケーション集「iLife」に入っている「iPhoto」と、ビジネスユーザー向けの「iWork」に入っている「Keynote '09」だ。

 iPhotoは顔認識機能を使って、写っている人物ごとに写真を検索したり整理できる。筆者は人が写っているスナップを大量に撮ることが多く、パーティーなどでスライドショーを流している。そんな時に、参加者の写っている写真をピックアップしてあげると、とても喜んでもらえるのだ。Keynote '09はプレゼンテーション作成ソフトだが、スライドの切り替え効果が秀逸だ。テンプレートも豊富で、適当に作ってもいい感じに仕上がる。PowerPointを持っていても、Keynoteで作りたくなるほどだ。

Keynote '09

見栄えのいいスライドが簡単に作れる「Keynote '09」

 ばりばりのWindowsユーザーでも、操作に慣れてしまえばMac OS Xも普通に使える。Windowsを使う方法も複数あるので、Windows用の機器やソフトを揃えてしまったという人でも安心だ。Windowsよりも優れている点も多く、今後もシェアを伸ばしていくことは間違いない。もし、Macが「かっこいいかも」と思いつつも諦めていたなら、有力な選択肢として再検討してはいかがだろうか。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。


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