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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第17回

新機種登場で便利になった「fon」を使いこなす技

2010年06月09日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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 うまくいく人はすんなりセットアップ画面が開くようだが、筆者は運が悪いのかいつもトラブルに見舞われる。実体験からの対処法を紹介しておく。

 筆者は複数のネットワークを構築しており、そのうちのひとつが「192.168.10.xxx」というIPアドレスを使っている。そのため「192.168.10.1」と入力すると、既存のルーターの設定画面が開いてしまう。そこで、有線LANでfonルーターとピアツーピア接続し、ルーターのセットアップ画面で「ダッシュボード」→「設定」→「ネットワーク」→「IP」にあるIPアドレスを変更する。すると、有線でも無線でもこのIPアドレスでアクセスするようになる。

 また、既存の無線LANルーターとの2重ルーター構成にすると、挙動がおかしくなりがちだ。通常は「DHCP」にしておけばいいが、接続できないときは「静的IP」を利用すると解決することもある。インターネット接続設定で、「DHCP」から「静的IP」や「Bridge」(ブリッジ)に変更し、プライベートIPアドレスやサブネットマスク、ゲートウェイ(既存ルーター)、DNSを入力する。

設定画面から「インターネット」を開いて……

設定画面から「インターネット」を開いて、プルダウンメニューからモードを選択する

 Windowsのリモートデスクトップ接続やリモート接続ソフト「VNC」など、特定のポートを利用するようなアプリケーションが動作していると、接続が不安定になることもある。トラブルが起きている場合は、ほかの常駐ソフトは停止してみよう。

 しかし、それでもうまくいかないことがある。「MyPlace」接続できているのに、設定画面が開かなかったりネットに接続できない場合は、原因を探すよりもリセットした方が早い。背面のリセットボタンを30秒ほど押し、5分間放っておくと再設定が可能になる。

リセットボタンを長押し

どうにもならない時は、リセットボタンを長押し


昔使っていたことがある人は1日待たされる

 レアケースだとは思うが、以前にfonを使ったことがあり、最近は接続していないという人は注意が必要だ。30日間fonがネットワークにつながっていないと、アカウントが一時的に無効にされてしまうためだ。この状態ではfonのアクセスポイントに接続できない。

fonが止まっているとアカウントも利用できない

自宅のfonが止まっているとアカウントも利用できない(画面はiPad)

 この状態でも、「MyPlace」にはつながるので設定は可能だ。fonのウェブサイトにログオンし、「マイFON」で「あなたのFONルーターは正常に起動しています」と表示されていればOKだが、それでもすぐにはアカウントが復活しない。そのままの状態で、1日ほど放っておこう。筆者は「つながらないのはおかしい」といろいろいじくって、時間を浪費してしまった。

 その際、「別のメールアドレスで登録すれば、新規扱いですぐに接続できるんじゃないか」と思いつくが、この方法もNGだ。すでにFONERAが既存のアカウントにひも付けられているためだ。解除するには、FONのサポート宛にメールを送る必要がある。「La Fonera登録解除依頼」という件名で、登録済みのメールアドレス、FONルーターの側面に記載されているモデルとMACアドレス、登録時に使用した端末(iPhone、携帯電話、パソコンなど)を書く。FONERAを他人に譲渡したり、登録しているメールアドレスを変更するときも同様の手続きが必要だ。

 もし24時間経ってもアカウントが復活しない場合は、上記のメールアドレス宛に「La Foneraローミング停止解除依頼」という件名で、メールアドレスとMACアドレス、シリアルナンバーを書いて送ろう。

 ちなみに、端末に記載されているMACアドレスと、設定画面で確認できるMACアドレスの下一桁は異なっている。fonは両方とも利用しており、メールに記載するのは「シールに記載されているアドレス」だ。このMACアドレスは有線LANポートで利用されている。一方、画面で確認できるアドレスは公開しているアクセスポイントで使われている。

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