ご多分に漏れずiPadを衝動買いした。「自慢可能賞味期限」が迫る中、連日、多くの人に自慢する毎日だ。
すでに女性15人、男性10人ほどにデモして自慢したが、iPadを自らの手にした知人のほぼ100%が異口同音に発する言葉は「落としそう!」だった。
ひょっとしたらこれは世界共通のiPadに対する第一印象なのかもしれない。これだけ多くの人に同じように言われると、これはもう明らかにインダストリアル・デザインの欠陥だが、口が裂けてもそうは言わないアップルファンとはありがたいモノだ。
筆者は、Mac+とMacⅡとLISAの3台を、机の上に同時に並べて破産しそうになったことがあるかなり古くからのアップルユーザーだが、決して盲目的なアップルファンではない。自分のパソコン史を振り返ってみると、超合理的なIBM PC系の時代の方がはるかに長い。
それゆえ、iPadにも「見当違いなキー入力の快適性」を求めてしまったりする。つい先日も、モバイルPCの代わりにiPad持参で出張先のホテルの部屋でメールを送ろうとして思いきり苦労した。
「百均」の吸盤で持ちやすくなる!
キー入力の件は後回しにして、手のひらに乗る小さなiPhoneに憧れる日本国において、大きなノッペリしたiPadの普及を図るには、不注意による落下問題という究極の心配事を何とか解決しなければならないだろう。
筆者も決して他人事ではないので、ない知恵を絞っていろいろ考えた。その結果、一番の解決策は、百均で売られている吸盤用補助板と、大きなサイズの吸盤を利用することだった。
iPhone やiPodは背面がツルツルとテカっているので、難なく吸盤を取り付けることが可能だが、iPadはその面積の大きさから傷や指先の脂で表面がテカらないように「梨地」(なしじ:ツヤなしザラザラ)処理がされている。
梨地の採用は、多くのプラスの面があるが、こと吸盤に関しては吸着力が弱くなるので相性は最悪。その問題は、吸盤用補助板を使うことでほぼ解決する。左手でiPadを持ちたい人は、背面のアップルマークより左側に吸盤用補助板を貼り付けて、そこに吸盤を取り付ける。たったこれだけのことで、片手でiPadをホールドできるようになる。
しかし百均の吸盤では、格好よさを追求するジョブスやアップルユーザーには間違いなくブーイングを食らうので、何か他に方法はないかとネットを探してみた。
世の中には、いろいろ考えてモノを作っている先人が居るものだ。デザイン・コンシャスなライフスタイル商品を数多く発売しているイデア・インターナショナルが、「iStand」と呼ばれるiPhoneを確実にグリップするための吸盤付きのホールドツールを発売していた(関連記事)。
これなら使えるだろうと考え、黒と白の2個を購入して早速使ってみた。基本的に、片手ホールドの補助道具としては使えそうだ。ただ、iPhone用に開発されたため、吸盤の直径サイズがかなり小さくて、持っていると多少の不安感はある。
「戦略的衝動買い」とは?
そもそも「衝動買い」という行動に「戦略」があるとは思えないが、多くの場合、人は衝動買いの理由を後付けで探す必要性に迫られることも多い。
それは時に同居人に対する論理的な言い訳探しだったり、自分自身に対する説得工作であることもある。このコラムでは、筆者が思わず買ってしまったピンからキリまでの商品を読者の方々にご紹介し、読者の早まった行動を抑制したり、時には火に油を注ぐ結果になれば幸いである。

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