このページの本文へ

クラウドの力を借りて、脅威を防ぐ

全部入りとマルチOSで攻めるソフォスのEndpoint 9.5

2010年05月26日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

5月25日、ソフォスはエンドポイントセキュリティ製品「Sophos Endpoint Security and Data Protection 9.5」(以下、Endpoint 9.5)をリリースした。都内で行なわれた発表会では、日本法人の展開や新しいEndpoint 9.5の機能について説明された。

OSサポート切れの特需も

ソフォス代表取締役社長の堀 昭一氏

 冒頭、挨拶に立ったソフォス社長の堀昭一氏は、インターネット犯罪の増加という現状や日本法人の現状、営業体制、新製品概要などを説明した。「ソフォスの日本法人は前年に比べて122%の成長となり、好調に推移した。また、エンドポイント製品のウティマコセーフウェアの買収を完了させた」と近況を説明した。昨年は4万台を超える大規模な導入案件を増え、特に50%を官公庁が占めているという。また、Windows 2000を2012年までサポートするという製品の特徴から、OSのサポート切れに対する特需もあったという。「UNIXやLinuxのサーバープロテクションをしっかりやろうというお客様がけっこう増えている」(堀氏)とのことで、全部で25に渡る幅広いプラットフォームに対応するという同社製品の特徴もユーザーに浸透しているようだ。

ソフォス 営業・マーケティング本部長 牛込秀樹氏

 次に、営業・マーケティング本部長 牛込秀樹氏がアンチウイルス、アプリケーションコントロール、ファイアウォール、NAC(Network Access Control)、ディスクやメール、リムーバブルディスクの暗号化など多くの機能を統合化したスイートとして提供する同社のエンドポイント製品を解説。調査によると、多くの企業ではセキュリティ管理に大きな手間と時間がかけているが、専門家やツール、トレーニングが欠けているという現状が続いているという。また、モバイルユーザーの増加やクラウドの台頭で、セキュリティを確保するためのペリミタ(境界線)が消えつつあるという現状についても言及。こうしたなか、「1つのエージェント、1つのコンソールでの管理を実現できる。多様化された脅威を統合化されたラボで研究している」(牛込氏)といった製品のメリットを強調した。

クラウドで検知能力を強化

 そして、マーケティングマネージャーの平野祐司氏が、今回発表されたEndpoint 9.5について説明した。

ソフォス マーケティングマネージャー 平野祐司氏

 Endpoint 9.5では、クラウド型の脅威対策を強化し、リアルタイムの防御能力を高めた。「Sophos Live Web Protection」は、数百万の感染サイトデータベースにより、マルウェアをホスティングしているURLをブロックする機能。オフィスだけではなく、自宅が外出先でも不正なサイトへの検知をブロックする。

エンドポイント向けのWeb保護対策「Sophos Live Web Protection」

 また、Sophos Live Malware Protectionは、クラウド型のSophos Live Web Protectionと同じく、新しい脅威をリアルタイムで保護する機能で、特定のイベントにあわせてライブスキャンを行なう。「ソフォスのデータベースにアクセスし、リアルタイムに脅威を排除する。(平野氏)。さらに、「Web Browser Protection」はWeb経由で拡散するマルウェア自体を精査する機能で、Webブラウザのヘルプオブジェクトとして動作し、悪意のあるスクリプトを検知する。

 その他、脅威検知エンジンであるSophos Runtime HIPSを強化。WindowsのAPIへのコールやレジストリの書き込みをチェックすることで、正しいプログラムの悪意のプログラムとして誤検知しないよう、検出精度の向上が図られている。

 発表会では、2012年にかけてのEndpointのロードマップも披露された。2011年の初頭に出る予定のEndpoint 9.7ではゲートウェイ型メール対策や暗号化などの統合コンソールが提供されるほか、パフォーマンス向上、カーネルメモリスキャンなどの機能拡充が行なわれる。さらに2011年の後半に登場するEndpoint 10では、買収したウティマコセーフウェアのデスクトップ暗号化の管理も統合化され、Live URL Filteringもより強化される。もちろん、Linux版やMac版なども継続的にアップデートが施され、Windows版に投入された機能が搭載されるという。

■関連サイト

カテゴリートップへ

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    “VMwareショック”余波、IaaSベンダー撤退も/本音は「拒否したい」時間外の業務連絡/IT部門のデータメンテ疲れの声、ほか

  2. 2位

    データセンター

    首都圏のデータセンター枯渇、電力コストの高騰、エンジニア不足 課題から考える最新データセンター選び

  3. 3位

    デジタル

    なぜ大企業でkintoneの導入が増えているのか? DX推進と「脱・属人化」を実現するエンプラパートナーに聞いた

  4. 4位

    TECH

    【提言】「VPNの安全性」が通用しない時代 ZTNAへの困難な移行を経営層はサポートせよ

  5. 5位

    TECH

    自律的に動けないメンバーを持つくらいなら、一人で全部やったほうが幸せに働ける「管理職の憂鬱」に関する調査

  6. 6位

    TECH

    IT人材の約半数が「静かな退職」 正当に評価されないし心身の健康を優先

  7. 7位

    デジタル

    地方テレビ局が生成AIで記事作成を爆速に でもその裏で“10倍増えた”業務とは?

  8. 8位

    ビジネス

    トヨタ自動車はBacklogのAIアシスタントをこう使っている “現場の知見”を貯めるAI用データベースに

  9. 9位

    ビジネス・開発

    “保守地獄”からSEを解放する 富士通がソフトウェア改修の全工程をマルチエージェントで自動化

  10. 10位

    ビジネス

    行政DXを超え、デジタルで市民の力を引き出す“地域社会DX”へ 兵庫県豊岡市の挑戦

集計期間:
2026年02月24日~2026年03月02日
  • 角川アスキー総合研究所