新VAIO Pで搭載するCPUやチップセットは、基本的に前シリーズと同じAtom Z500番台とIntel US15Wチップセットで変わっていない。店頭販売モデルでは、CPUにAtom Z530(1.60GHz)を採用している。
一方VOMモデルは、CPUに2.13GHz駆動のAtom Z560を新たに採用したほか、チップセットにグラフィックス性能が強化されたIntel US15Xを搭載し、前シリーズよりも快適なパフォーマンスを実現している。
また、ストレージはSSDに変更された。店頭販売モデルは64GB。VOMモデルは最大256GBまで搭載可能である。
基本性能がやや強化されたのに加えて、バッテリー駆動時間は前シリーズより大幅に向上している。小型化された新設計のマザーボードを採用したことにより、容量の大きなバッテリーを搭載可能になったことによる。店頭販売モデルのバッテリー駆動時間は最大約5.5時間となり、前シリーズの約4時間から4割近い向上を見せている。オプションの大容量バッテリーでは、最大約11.5時間。
通信関連の機能も強化された。店頭販売モデルではIEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANに加えてWiMAXを標準搭載。さらにVOMモデルではこれらに加えて、3G通信機能も同時に内蔵可能になった。NTTドコモの「FOMA HIGH-SPEED」か日本通信「b-mobile Doccica」の、いずれかのSIMを選択可能となっている。
そのほかにも、VAIOとプレイステーション3(PS3)の連携機能として、「リモートプレイ with PlayStation3」に対応。対応するPS3用アプリケーションを、ネットワーク(LANだけでなくインターネット経由も可)でつながったVAIO P上で操作できる。現時点では「週刊トロ・ステーション」が対応している(一部機能には未対応)。
また、PS3とVAIO PをBluetoothで接続し、VAIO PをPS3のBluetoothキーボードとして使う「リモートキーボード with PlayStation3」にも対応している。オンラインゲームなどでの利用を想定しているという。
店頭販売モデルの搭載OSはWindows 7 Home Premium 32bit版。VOMモデルではWindows 7 Professionalと、Windows XP Professional(7 Professionalダウングレード)も選択可能である。
価格はオープンプライスで、店頭販売モデルの予想実売価格は10万円前後。VOMモデルは7万9800円から。発売日は5月22日の予定。
なお製品のレビューについては、13日に掲載の予定である。
対応ケースやアクセサリーも登場
新VAIO Pの本体に合わせて、専用ケースなどアクセサリーも多数発表された。本体にぴったり合ったサイズのシリコンケースとハンドストラップがセットになった「アクセサリーキット」(4980円)や、本体とカラーリングを合わせたBluetoothレーザーマウス(直販サイトソニースタイル限定、6480円)などがラインナップされている。
イタリアのバッグブランド「フェリージ」とのコラボレーションによる専用ケース「Pシリーズ専用FelisiコラボPCケース」も発売される(1万5000円)。
VPCP119KJ の主な仕様 | |
---|---|
CPU | Atom Z530(1.60GHz) |
メモリー | 2GB |
グラフィックス | US15Wチップセット内蔵 |
ディスプレー | 8型ワイド 1600×768ドット |
ストレージ | SSD 64GB |
無線通信機能 | WiMAX、IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 2.1 |
サイズ | 幅245×奥行き120×高さ19.8mm |
質量 | 約619g |
バッテリー駆動時間 | 約5.5時間 |
OS | Windows 7 Home Premium 32bit版 |
予想実売価格 | 10万円前後 |