連休前にティザーサイトが公開されて話題を呼んでいたソニーの新モバイルノートが発表された。それは2009年1月に登場して、斬新なデザインと薄型軽量ボディーで人気を集めた「VAIO P」シリーズを一新したニューモデルであった。
新VAIO Pのポイントは、よりモバイルユースに適したデザインと、両手持ちスタイルへの対応、性能やバッテリー駆動時間の向上にある。まずデザインは「鉱物の光沢感」を重視した前シリーズから大きく変わり、明るい色調のカラーリングとなり、表面も傷や指紋が目立たないマットな仕上げになった。
「つつむ」「たたむ」をイメージしたという造形は、天板のカラーが背面から底面を通ってキーボード面を包むような独特のデザインとなっている。細部の形状も変わっており、コーナー部分はより丸みを帯びて手に取りやすくなった。
カラーバリエーションは店頭販売モデルが3色、CTO方式で販売されるVAIO OWNER MADE(VOM)モデルで追加2色の計5色となっている。またVOMモデルでは、ワニ革風の限定柄「ブラッククロコダイル」も用意される。
横長のディスプレーとキーボードを備えた基本レイアウトは従来どおり。ディスプレーサイズや解像度も同じくで、8型ワイド・1600×768ドットとなっている。本体のサイズや重さも同様で、幅245×奥行き120×高さ19.8mm、重さは約619g(店頭販売モデルの場合)となっている。
また新VAIO Pでは、立ったまま両手に持って使う際の使いやすさを考慮して、ディスプレー左右にポインティングデバイスとなる小型タッチパッドを装備。右手親指でカーソル操作、左手親指でマウスボタン操作ができる。ソニーではこの操作スタイルを「モバイルグリップスタイル」と呼んでいる。
さらに、本体内に各種センサーを装備。例えば加速度センサーでは、本体の傾きを検知して、ウェブブラウザーやWindows Photo Viewerのページ送り操作をしたり、本体を縦向きにすると自動で縦画面表示に切り替える、といった操作ができる。
また内蔵地磁気センサーにより、地図情報ソフト「VAIO Location Search」と組み合わせて、現在位置だけでなく向きまで把握した地図表示が可能となっている。3G通信機能内蔵モデル(後述)では、GPS機能も内蔵する。
