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Matrox「CAB-MDP-DPF」

コレはアレ用なのか? MiniDP→DP変換アダプタが登場!

2010年05月01日 22時10分更新

文● 増田

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 「Mini DisplayPort」を「DisplayPort」に変換するという珍しいアダプタ「CAB-MDP-DPF」がMatroxから発売となった。もちろんMatrox製ビデオカードのオプションパーツとなる製品だが、使いようによっては……。

「CAB-MDP-DPF」

「Mini DisplayPort」を「DisplayPort」に変換するという珍しいアダプタ「CAB-MDP-DPF」がMatroxから発売

 この変換ケーブルは、ビデオカード側の「Mini DisplayPort」を「DisplayPort」に変換するというもので、おそらく単体での販売を確認したのは今回が初めて。発売元がMatroxとなっている通り、同社の「Mini DisplayPort」搭載ビデオカード(M9138やM9148、M9188シリーズなど)用のオプションパーツである。
 ではいったい、なぜそんなニッチな商品をあえて紹介するかというと、それは「ATI Radeon HD 5870 Eyefinity 6 Edition」搭載ビデオカードがあるから。ご存知、出力インターフェイスがMini DisplayPort×6仕様となる製品で、条件と使用環境さえ揃えば最大6画面出力が可能となるハイエンドカードである。

「Mini DisplayPort」(写真左)を「DisplayPort」(写真右)に変換。Matrox社製のビデオカード以外での動作保証は一切ないが、6画面チャレンジを行なう際には有効な選択肢となるかもしれない

 リファレンス準拠で各社から販売されている、この「ATI Radeon HD 5870 Eyefinity 6 Edition」搭載ビデオカードには、付属のケーブル類としてMini DisplayPort-DisplayPortが2本、Mini DisplayPort-SingleDVIが2本、Mini DisplayPort-HDMIが1本ついている。そして6画面出力を行なう場合には最低でも4台のDisplayPort搭載モニターを用意する必要があるわけだが、この場合、付属のケーブル類のみでは不可能だ。一応、単体で販売されているMini DisplayPort-DualLink DVI変換ケーブルを使うという方法も考えれれるが、こちらは1本約2万円。2本、3本と買いそろえるのはあまり現実的ではない。
 そこで、今回の「Mini DisplayPort」→「DisplayPort」変換ケーブル「CAB-MDP-DPF」の登場である。販売を確認したアークで価格は5980円なので、2~3本購入しても6画面を行なう際の先行投資として許容できる範囲といえる。いずれにせよ数台のDisplayPort搭載液晶モニターを用意する必要はあるが、少しでも金額を抑えたい場合は有効な選択肢となるかもしれない。ただし、重要な点がひとつある。同製品はあくまでMatroxのオプション用ということだ。当然、「ATI Radeon HD 5870 Eyefinity 6 Edition」をはじめとした、他社のビデオカードにおいての動作保証は一切ないので気をつけていただきたい。

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