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最強モバイルワークステーション

Core i7とWUXGA液晶搭載の「Dell Precision M6500」

2010年04月22日 09時00分更新

文● 石井英男

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RAID 0/1/5構成もサポート

 CPUは、BTOによってCore i7-720QM/820QM/920XMの3種類から選べるが、試用機には最上位のCore i7-920XMが搭載されていた。Core i7-920XMは、クアッドコアだが、1つのコアで2つのスレッドを扱えるハイパースレッディング・テクノロジーを搭載しており、8スレッドの同時実行が可能だ。定格クロックは2GHzだが、自動オーバークロック機能のターボ・ブースト・テクノロジーにより、状況に応じて最大3.2GHzまでクロックが向上する。

 8スレッド同時実行が可能なCore i7は、動画の編集やエンコード、RAW現像、フォトレタッチなど、マルチスレッド対応アプリケーション実行時に特に高い性能を発揮する。

Precision M6500搭載のCore i7は、クアッドコア+ハイパースレッディング・テクノロジーで、8スレッドの同時実行が可能だ

 チップセットは、Intel PM55 Expressを採用。Intel PM55 Expressは、グラフィックスコアを統合していない単体型チップセットなので、GPUを別途搭載する必要がある。

 GPUは、ATI FirePro M7740/NVIDIA Quadro FX 2800M/NVIDIA Quadro FX 3800Mから選択可能だ。これらのGPUは、ワークステーション向け製品であり、OpenGL対応アプリケーションでの動作保証済みドライバが提供されていることが特徴だ。

 ビデオメモリはすべて1GB搭載しており、OpenGLだけでなくDirectX環境での描画性能も高い。試用機には、最も高性能なNVIDIA Quadro FX 3800Mが搭載されていた。NVIDIA Quadro FX 3800Mは、128基のSP(Stream Processor)を内蔵しており、ノートPC向けGPUとしては最高レベルの性能を誇る。

 メモリー周りの仕様も、モバイルワークステーションらしく、一般的なノートPCとは異なり、4基のSO-DIMMスロットを装備。試用機の搭載メモリは8GBだったが、4GB SO-DIMMを4枚装着することで、最大16GBまで増設が可能だ。

 ストレージの選択肢も充実しており、2.5インチHDDまたはSSDを2台搭載でき、さらに近日発売のSSD Mini-cardも追加できる。HDD/SSDを複数台搭載した場合は、RAID 0/1/5の構成も可能である。容量重視で大容量HDDを搭載するか、速度重視でSSDを搭載するかを選べるのは嬉しい。

 HDDは最大500GB、SSDは最大128GBまでの選択肢が用意されており、HDDとSSDを組み合わせて搭載することもできる。試用機には、SAMSUNG製の128GB SSDが2基搭載されており、RAID 1構成(ミラーリング)となっていた。

 光学ドライブは、DVD-ROMドライブ/DVDスーパーマルチドライブ/Blu-rayドライブから選択が可能であり、試用機には、DVDスーパーマルチドライブが搭載されていた。

 OSは、Windows 7/Vista/XP Professionalからの選択が可能で(XP Professionalは7 Ultimateまたは7 Professionalからのダウングレード)、VisatについてはUltimateとBusiness、7についてはUltimateとProfessionalも選べる。また、それぞれ32ビット版と64ビット版も選べるほか、英語版の選択も可能だ。OS選択肢の充実度合いも、他の追従を許さない。なお、試用機には、Windows XP Professional x64 Editionがプリインストールされていた。

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