デルの「XPS 27」は、27型の大型タッチ対応ディスプレーを搭載した一体型デスクトップPCだ。デルの個人向け製品としてはもっとも大きなディスプレーを搭載している一体型モデルで、第4世代Coreiプロセッサー(Haswell)の「Core i7-4470s」に対応する。
今回試用しているのは、このHaswellを搭載し、メモリ容量が16GBの「XPS 27 プラチナ・タッチパネル・大容量メモリ」だ。ラインアップの上位モデルで、光学式ドライブとしてブルーレイコンボドライブを搭載している。このほかに、メモリ容量を8GBに抑え、光学式ドライブがDVDスーパーマルチになっている「XPS 27 プラチナ・タッチパネル」も用意されている。
上から覗きこむような姿勢でも使える多関節スタンド
デルの27型タッチ対応ディスプレー搭載モデルといえば「XPS One 27」がある。今回試用する「XPS 27」は、その後継モデルとなる機種だ。基本的なデザインなどは踏襲しつつ、性能が強化されている。
特徴的な多関節スタンドもひきつづき採用されている。板状のベース部わから伸びたスタンドの中央部に関節があり、ディスプレーとの接合部も動く形で、2つの関節を持つスタンドだ。ディスプレーの角度調整はまっすぐ上に引き上げる、ディスプレー部を多少上向き・下向きにするという程度が一般的。だが、このマシンの場合は2つの関節で折りたたみながら複雑な動きをする。
基本的なデスクトップPCとしての使い方の場合、ディスプレーの下側がほぼベースプレートにつくような位置関係が使いやすいだろう。ディスプレーが大きいだけに、できるだけ低く設置するほうが自然な姿勢で使える。ここからディスプレーをわずかにうつむかせることもできる。
もっとも、タッチ操作をメインにするならば、この姿勢は辛い。ディスプレーに向かって腕をまっすぐ突き出すような形になり、中途半端に宙に浮いた状態で手を使い続けなければならないからだ。そこで、自然な形で使えるよう、スタンドの関節を折り曲げることで角度と高さを大きく調節できる。ディスプレーの下端が手前側にせり出し、かなり上を向いた形になるため、比較的自然に手を使える形だ。
さらに、そのままディスプレーを引き上げるようにすると、立った状態で使うのに向いたような形になる。会議時に数人が集まって立ったままあれこれと触ったり、家族で相談しながら旅行先を探したりといった使い方に向いていそうだ。
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