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アキバで恥をかかないための最新パーツ事情2010 第1回

知ったかできるパーツ基礎知識【CPU、マザー、メモリ編】

2010年04月19日 12時00分更新

文● G&D Matrix

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AMD製CPUのラインナップ

 AMD CPUのラインナップはカテゴリがかなりオーバーラップしているため、選択に迷うことが多い。そのため、まずはラインナップを最初に確認しておきたい。

(1)Phenom II X4/X3
(2)Phenom II X2
(3)Athlon II X4/X3
(4)Athlon II X2

 この中で、Phenom II X3はすでに生産が終わっているため現在ではほとんど目にすることがない。また昨年までラインナップにあった、Socket AM2世代のPhenom X4が姿を消し、流通しているAMD CPUは基本的に、すべてSocket AM3へと移行している。
 またAthlonブランドもAthlon IIへと移行し、CPUソケットがSocket AM3となった。そしてコア数の違いにより、X4/X3/X2と3つのパターンが用意され、これがPhenom IIとの差別化を難しくしている。
 Athlon IIとPhenom IIの違いは、L3キャッシュの有無にある。そのため、例えばゲームパフォーマンスであれば4コアのAthlon II X4よりも2コアのPhenom II X2の方が速いという現象が起きる。逆にスレッド数が生きる動画エンコードなどでは、Athlon II X4の方が速くなるため、予算を低く抑えたい場合どちらを選ぶか非常に迷うところだ。また、Athlon II X3の価格差は、上位のAthlon II X4や、Phenom II X2に近く、わざわざ選ぶ理由が見つからない状態となっている。

Phenom IIのラインナップ
CPU Phenom II
X4 965 BE X4 955 BE X4 945 X4 910e X2 555 BE
CPUコア数 4 4 4 4 2
CPUパッケージ AM3
Socket AM3対応
Socket AM2+対応
製造プロセス 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI
動作クロック 3.4GHz 3.2GHz 3GHz 2.6GHz 3.20GHz
L2キャッシュ容量 512KB×4 512KB×4 512KB×4 512KB×4 512KB×2
L3キャッシュ容量 6MB 6MB 6MB 6MB 6MB
TDP 125W 125W 95W 65W 80W
Athlon IIのラインナップ
CPU Athlon II
X4 635 X4 630 X4 620 X4 605e X3 440 X2 555
CPUコア数 4 4 4 4 3 2
CPUパッケージ AM3
Socket AM3対応
Socket AM2+対応
製造プロセス 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI 45nm SOI
動作クロック 2.9GHz 2.8GHz 2.6GHz 2.3GHz 3GHz 3.1GHz
L2キャッシュ容量 512KB×4 512KB×4 512KB×4 512KB×4 512KB×3 1MB×2
L3キャッシュ容量
TDP 95W 95W 95W 45W 95W 65W

 もし、AMDプラットフォームで選ぶのであれば、最上位のPhenom II X4を選ぶことをまずはお勧めする。または中間のラインナップは全て捨て、Phenom II X2もしくは、一番安価なAthlon II X2をチョイスするというのもありかもしれない。なお、Phenom II X2やAthlon II X3は、CPUの個体や使用するマザーボードに依存するものの、無効化されているコアを復活させてそれぞれ「Phenom II X4」「Athlon II X4」として使用することも不可能ではない。ただし、当然ながらそのような使い方は保証外の自己責任となるほか、必ずしもコアの復活ができるとも限らないため、一種博打的要素が強い。安価にクアッドコア環境を構築できる可能性があるため、自作ユーザーの間ではあえてチャレンジする人も多いが、こと初心者ユーザーの皆さんにはお勧めしないので聞き流してもらってもかまわない。

3.2GHzと高クロック、L3キャッシュ6MBを搭載と、かなりリッチなデュアルコアCPU「Phenom II X2 555 Black Edition」。マザーボードによっては4コア化も可能なため、自作ユーザーには人気の高いCPUだ

AMDのマザーボード

 Socket AM3に対応するチップセットの選択肢は以下のとおりだ。

(1)AMD 890GX
(2)AMD 790GX/FX
(3)AMD 785G

 最新となるAMD 890GXは、SATA 3.0 6Gbpsをサポートすることで話題となったが、内蔵されるグラフィックス機能は、単体グラフィックスカードほどパワフルではない。そのためゲーム用途など過剰な期待はしない方がいいだろう。なおチップセットの型番に「G」が付くモデルは、グラフィックス機能として「ATI Radeon」シリーズを内蔵している。
 ほとんどのマザーボードが、DDR3メモリとなっているが、「AMD 785G」搭載の一部マザーボードではDDR2をサポートしていることもあるため、メモリを使い回すのであれば、そういった製品を探すという手もある。

ATI Radeon HD 4290をチップセットに内蔵するAMD 890GX。グラフィックスパフォーマンスに見るものは無いが、Socket AM3の集大成とも言えるチップセットのため、今選ぶのであれば,AMD 890GXがオススメだ

 ここまで駆け足で2009年~2010年4月までのCPU/メモリ/マザーボードのトレンドを追いかけてみたが、好みの候補は見つかっただろうか。原稿執筆時では未確認ではあるものの、近々AMDからはミドルレンジ向けの6コア搭載製品CPU「Phenom II X6」シリーズも発売予定だ。ボケっとしてるとすぐに新製品が出てしまうのが自作パーツの世界の魅力でもあるが、まずはCPUの選定から初めてみてはいかがだろうか?

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