4月8日、NECは重複排除機能により、ディスクスペースの有効活用を実現する仮想テープライブラリ装置「iStorage T3200VT」を発表した。
仮想テープライブラリ装置とは、ディスクアレイ装置上に、仮想的なテープカートリッジを作成してデータを格納する機能をもつストレージのこと。
本製品の特徴は重複排除機能により、最小1KBの可変長データ・セグメント単位で近似データを抽出。実データ比較を行なうことで重複データを特定し、データ本体は保存せず、メタデータのみ保存処理を行なう点。近似データ抽出は、仮想コントローラのメモリ内で実施することで、システムに負荷をかけず高パフォーマンスを実現する。
さらに、1台の装置内に、複数の仮想テープライブラリや仮想ドライブを定義することができ、柔軟なシステム構成に対応する。
同社では重複排除を搭載することによって、ディスク使用量を抑え、費用対効果の高いバックアップを実現するとしている。価格は最小容量の7TBモデルが956万円から、4月8日より販売を開始する。