赤外線カメラで暗闇を監視する
夜間のオフィスや水槽を監視したいなら、赤外線撮影ができるカメラを使おう。コストを抑えたいなら、デジタルカウボーイの「DC-NCR30U」(実売価格6980円)がお勧めだ。314万画素のウェブカメラで、赤外線と白色LEDを搭載しているのが特徴。前出のOrbやLiveCapture2でも利用できるが、有償の監視カメラ用ソフト「どこでも携監」(1年間利用版)が付属している。携帯電話機から自宅のカメラにアクセスして、最新の写真を撮影する機能を備える。
赤外線のLEDをオンにすると、ランプは赤くなっているものの、当たり前だが人の目では光が見えない。しかし暗闇で使ってみると、驚くほどはっきりと映っている。監視用途には十分すぎるほどだ。ただし、画像はモノクロになるので、ペットの夜間生態をチェックするには物足りない。
監視とは違うが、臆病な魚を見たいがために水中カメラを探したことがある。しかし、安価な製品ではほとんど選択肢がない。定番はサンコーレアモノショップの「USB水中ビデオカメラVGA」だが、USBケーブルをつないだままでは水中に入れられない。バッテリー駆動時間の2時間までしか撮影できないのも残念だ。とはいえ、いつもと違う表情の魚たちが見られたのは面白かった。
監視ウェブカメラの運用は、カメラの設置とパソコンの24時間起動が負担になるものの、低コストで導入できるのがうれしいところ。ペットや水槽が心配な人だけでなく、リビングにいながら寝室の子供の様子を見たり、キッチンで煮込んでいる鍋をチェックするのにも使える。外出先で「鍵を締めたっけ?」とか、「キッチンの火を消したっけ?」といったことを確認したい時に役立つ。
またそれだけでなく、自分がいないときのペットの様子や部屋の映像を見るのは、意外と新鮮なもの。単純に面白いので、ウェブカメラを持っているなら試してみてはいかがだろうか。
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筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。現在使っているノートパソコンは、東芝のSS RXとMac。とはいえ、1年以上前の製品なので、買い換えを思案中。日経パソコンオンラインで「ビジネスパソコンテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。
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