キヤノン「PIXUS MP640」を例に、イマドキの複合機を解説
紙の便利さを再認識、実用主義で選ぶ「この春の複合機」
2010年03月17日 09時00分更新
ウェブプリントは意外に難しい
実際に何を印刷するかを考えた場合、多いものはWordやPowerPoint文書やPDF文書、次にウェブページのプリントだろう。しかし、ウェブブラウザーの出力結果はなかなか厄介だ。
簡単に言うと、画面で実際に見ているウェブページと印刷用のページイメージが一致しないので、思った通りの結果が得られないことが多い。文字の大きさが期待と違ったり、背景色が異なるといった実使用上はそれほど問題ないトラブルだけでなく、文章の左右が切れてしまったり、不自然な余白ができたりすることがある。ずいぶん枚数を出力したと思ったら、最終ページはURLだけ、なんてこともよくある。
地図や交通案内、行く先の施設情報などをウェブページで確認して、道案内用に出力するといった用途、資料としてウェブページを出力するなどウェブプリントが必要とされるケースは多いので、快適にしたい。
実践! Easy-WebPrint EX
メーカーもこの点は把握しているのか、最近ではウェブプリント用の専用ユーティリティーを搭載するケースが増えている。
意外と手のかかるウェブプリントを、もっと簡単にきれいに印刷したい。ブラウザのツールバーから使えて、ウェブページの必要な部分だけ効率的に印刷できる機能が用意されている。代表的なのは、キヤノンの「Easy-WebPrint EX」。
Internet Explorerのツールバーとして機能するソフトで、使い方は簡単。ツールバーの「クリップ」ボタンをクリックして、ブラウザ上で印刷したい部分だけをどんどん切り抜いていくだけだ。
大きな特徴は2点ある。ひとつはこのクリップを使って、ウェブページの必要な部分だけを印刷できること。もうひとつは、スクラップブック感覚でいくつかのクリップした内容を自由に再レイアウトして、1枚の紙に効率よく情報を詰め込めることだ。
クリップは「クリップリスト」サイドバーに保存され、印刷前にレイアウトを自由に変更できる。例えば地図と鉄道の乗換情報を1枚の用紙にまとめられる。この際、地図は拡大して大きく見やすく、乗換情報は小さくするといったことができるのだ。用紙の余白を活かしてメモを入れておくこともできる。これはプリンターで出力するのに便利だが、レイアウトしたクリップをPDFとして保存しておけば、ウェブスクラップ資料の完成だ。
※他人の著作物を権利者に無断で複製・編集などすることは、個人的または家庭内その他これに準ずる限られた範囲においての使用を目的とする場合を除き、違法となります。また、人物の写真などを複製・編集などする場合には肖像権が問題になることがあります。
プリンターの便利さを改めて再認識
プリンターを使うシーンは、急いでいるわりに文書の微調整が必要だったり、仕上がりが気になったりと手間のかかるものだと思っていた。だが、基本の文書プリントに配慮の行き届いたプリンターがあれば、手間はずいぶん軽減できる。軽くて、一覧性が高くて、書き込みもできる紙。プリンターの便利さで紙の価値を再認識できそうだ。
複合機は、もちろん新生活を開始するに当たって、手に入れたいマストアイテムのひとつである。
キヤノン製品のアップデート情報が分かる「お知らせメッセンジャー」
「キヤノンお知らせメッセンジャー」は、キヤノンのウェブサイトに掲載されたイベント情報や、インクジェットプリンターなどのキヤノン製品に関する最新情報やサポート情報をお届けするツールで、3月9日からキヤノンが無償配布している。
サポート情報、イベント情報、キャンペーン情報、撮影・印刷テクニック情報など、さまざまな製品ジャンルの中から、興味のある情報だけを選んで受信できる「通知サービス」や、問い合わせや修理申し込み、オンラインショップ(消耗品)、Q&A検索ページなどへアクセス可能な「製品情報メニュー」のほか、接続されている製品を認識し、対応するソフトウェアのバージョンを診断し、最新版のインストールを促す機能がある(お知らせメッセンジャーに対応しているキヤノン製品、ソフトウェアのみ)。
キヤノンユーザーでなくても利用できるので、購入を検討している商品の情報を入手する用途などでも役立ちそうだ。
協力:キヤノン株式会社/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
商品に関するお問い合わせ:キヤノンピクサスホームページ
canon.jp/pixus
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