自分の声とVOICEROIDでキャストを4人分確保する
キャスト決めといっても、もちろん自分しかいない。でもFlashアニメ「秘密結社 鷹の爪」のフロッグマンさんも一人だったし、CGアニメ「The World of GOLDEN EGGS」のプラスヘッズだって二人だけ。そう考えてみると、すべて自分でできるというのはむしろステータスなのだ。
というわけで動画の脚本を作り、会議室にとじこもって、取材用のICレコーダーをひとりで1時間近く回してみた。やってみて分かったのはシナリオのすさまじい重要さ。場面ごとに音声を録り分け、ノイズを除去したり、カット編集する必要があるのだ。やはりフリーの音声データ編集ソフト「Audacity」(作者:Dominic Mazzoni氏)を使ってみた。
音声が出来たらデータをCT6に入れる。スクリプトの「オーディオをインポート」でファイルを指定し、1つずつキャラクターに当てこんで配置していく。キャラクターの動きはすべて音声単位で決まるので、ここで設定した「間」が動画の魂になる。
カンタンなボイスチェンジャーでピッチや声の太さなどを変えることも出来る(上位版の「CrazyTalk6 Pro」のみ)。ノイズも乗るしざっくりしたものなので、「ロボット風」「事情聴取風」などの演出に使えるおまけ程度に考えるのがいいだろう。やっぱりここでもAudacityを使い、「ジェフリー」は太めの声、「三棟玉堂」は細めの声にした。
残ったのが「鬼嫁」と「梅太郎」だ。さっきも言ったが、2人にはVOICEROIDの「月読ショウタ・アイ」兄妹をキャストにあてることにする。ソフト同士をリンクさせる仕組みはないので、作った音声データをそのまま先ほどと同じように読みこませてデータにする。
ちなみに英語のみだがシンプルなテキスト読み上げ機能(text-to-speech)も付いている。より音声にバリエーションを持たせたいときや、国際色を豊かにしたいときに使う。これでイラストと音声の入力が完了し、動画として再生できるようになった。
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