AH-Softwareは13日、VOCALOID(ボーカロイド)ソフト「ボカロ小学生 歌愛ユキ」「ボカロ先生 氷山キヨテル」「SF-A2 開発コード miki」の3製品を発表した。発売は12月4日で、価格はすべて1万5750円。
歌愛ユキは実際の女子小学生の音声を素材にしたボーカロイド。声優や俳優などではない、実際の子どもの声をリアルに再現しているという。クリプトン・フューチャー・メディアがブログなどで「Project if...」第一弾として発表している、子どもの声をモチーフにしたボーカロイドとは無関係。
氷山キヨテルは成人男性の音声を素材にしたボーカロイド。「ボーカロイドの開発に携わってきた実力派シンガー」を起用したという。これまでの男性音声ボーカロイドと比べて、高音域・低音域ともに再現可能な幅が広がっているとしている。
SF-A2 開発コード mikiは、ロックバンドSUPERCARのボーカルをつとめたフルカワミキさんの音声を素材として作られたボーカロイド。詳細な情報は音楽レーベルHeartfastのページ上で告知する。ソフトは「アーティストエディション」としてシリーズ化し、シリーズには実在のアーティストの音声を素材としたボーカロイドをラインナップしていく予定という。
「5歳の少女」「7歳の少年」によるテキスト読み上げソフトも
また、同時に「VOICEROID(ボイスロイド)ソフト」として、テキスト読み上げソフト「月読アイ」「月読ショウタ」の2製品も発表した。発売は12月4日で、価格はいずれも9800円。2製品をセットにした「月読ショウタ 妹パック(アイちゃん付き)」も同時に発売する。価格は1万7800円。
ボイスロイドは、ユーザーがテキストを入力して再生ボタンを押すだけで音声を再生できるテキスト読み上げソフト。月読アイは「5歳の女の子」、月読ショウタは「7歳の男の子」という設定となっている。
音声合成エンジンには株式会社エーアイによる「AITalk」を使用し、イントネーションの調整や、スピードの調整などが可能。読み上げには、テキストに適した音素を収録された音源から検出する「コーパスベース」と呼ばれる合成方式を採用しており、より自然な音声表現が可能という。
なお、月読アイは「優しく一生懸命さが伝わるカワイイ話し方」、月読ショウタは「可愛くハキハキとした話し方」がそれぞれ特徴としている。
対応OSは5製品すべてWindows XP/Vista/7。