GSMの暗号方式
GSMの標準となっている暗号アルゴリズムには、「A5/1」「A5/2」「A5/3」がある。
「A5/1」暗号アルゴリズムは、ヨーロッパ、北米で使われているもので、他の地域への輸出が禁じられている。そのため輸出用として暗号強度を弱めた「A5/2」が開発された。「A5/1」が解読されるのであれば、それより短時間に「A5/2」の解読が可能ということになる。
一方、GSMの新たな標準暗号アルゴリズムとして採用された「A5/3」は、前述の「KASUMI」をベースとしている。
今回の「A5/1」が実際にどれだけの影響があるのか未知数だが、脅威と認識されれば暗号アルゴリズムとしてより強力な「A5/3」(KASUMI)に変更されるだろう。意外なところで日本の技術が活躍しているのだ。
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