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サイクルモード2009 イベント編
12月11日~13日の3日間、幕張メッセで開催された日本最大級の自転車の祭典「サイクルモード インターナショナル2009」。167の企業・団体が出展し、出品自転車数2000台、そして試乗できる自転車が約750台とあって、初日から自転車好きが大集合した(関連記事)。
今年で5周年を迎えた本イベントのメインキャラクターは、経済評論家で“3代目自転車名人”でもある勝間和代氏。今年のテーマは「勝間式 サイクルモード宣言!」。勝間氏の記者会見やトークショーをはじめ、例年よりもイベントが盛りだくさんだったといういくつかのイベントの様子をレポートする。
自転車で日本を変える! ~勝間氏記者会見
まずは11日に行なわれた勝間氏の記者会見。勝間氏は、サイクルモードについて「自転車マニアの方には面白いイベントですが、初心者の方にこの面白さをどう伝えるかを考えていました」という。
普段の勝間氏は、自宅から仕事場まで片道6.5km、政府の仕事で内閣府や総務省などへも自転車で移動し、1日20~30kmは走るという。大阪や名古屋などでの講演会やサイン会、書店まわりなどには、折りたたみ自転車を持参するそうだ。大阪の橋下府知事に、淀川大橋の階段は自転車族みんなが困っているので、何とかしてほしいと相談したエピソードも加えた。
環境問題から自転車が注目されることも多い。勝間氏は「ハリウッドスターがハイブリッドカーに乗るかっこよさを示しましたが、日本では『自転車もかっこいいかも』という文化を目指したいです。課題は駐輪場と自転車道の少なさ。自転車道はオランダの1/100で、歩道でも車道でも邪魔者扱いです。かっこいい自転車も少ない」と、自転車文化定着のための課題を挙げた。
また、ヘルメットを被るキャンペーンや左側通行の厳守、自転車保険の推奨など、ハードウエアよりもこうした環境整備が大切とも指摘した。政府関係者の対応について質問されると、自動車には税金があるが、自転車にはないから自転車道整備の資金源が難点で、各省庁のコンセンサスも必要であるとした。
講演会などでも“自転車で日本を変える”と提言する勝間氏。そのビジョンについては「今までは歩道を走るママチャリが主流で、行政も自転車を生活の補助手段として位置づけていた。そうではなく、車と同レベルの市民権を得られるようにしたい。メタボ対策や環境などいろんな問題を解消できる可能性があるので、社会全体が自転車に資産配分する必要性に気がついてほしい。それによって保険やマナー、道路の整備、税金など全体としてのソリューションをみなさんと一緒に考えていきたい」と語り、会見を終えた。
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