Twitterはやらない、長文のブログを書く
遠藤 あなたみたいな世代の人ってどんな風にパソコンに接してるのかな。例えば、Twitterとかやってたりするの?
杏野 Twitterはいろいろお勧めされたりするんですが、まだやってないんです。ブログを1日3回ぐらい更新しているので、Twitterを始めるとそっちの意味がなくなっちゃうかもしれないなと思うし。時間的にも大変になっちゃうし。
遠藤 Twitterって空き時間に気軽にやるものでは?
杏野 なんですけど、ありがたみがなくなるじゃないですか。(いつ更新されるかなという)待ってる間のワクワク感が。5時間なら5時間って待つのも、大事なんじゃないかと。
遠藤 じゃあ1時間後に書きますって感じで、ワクワク感を盛りあげたりとか。
杏野 知らないほうが楽しい部分もあるんじゃないですか? ケータイでもそうですが。すぐ連絡取れるぶん、想像や驚きが減るというか……。
遠藤 なるほどね。ブログの更新はパソコンを使ってやっているのかな? ただ更新するだけならケータイでって人も多いと思うけど。
杏野 そうですね。私のブログは基本的に画像を多めに載せているんですよ。だからパソコンじゃないとダメという部分がありますよね。写真1枚じゃ収まらないんですよ。“ガッツリ伝えたい”派なので。内容も、日記というよりは、読み物とかコラムを書く感じでやっています。たまにちょっとした小説を書いて載せたりとか。
遠藤 小説、どんな?
杏野 トリアージ殺人事件、とか。
遠藤 トリアージって、災害医療なんかで治療の優先度を決めるやつですね。もともとは船で溺れている人のうちどっち助けるかって話だよね。マイクロソフトでは、こっちのバグとこっちのバグのどっちを直すかをトリアージって呼んでるらしいけど(笑)。
杏野 短いけど、最後はちょっと考えちゃう感じになる文章ですね。普通の人のブログよりは、濃い口の文章かなと。最近文字が多すぎて最後まで読みにくいって言われたりもするんですよ。だから、写真を多めにして文字は減らす方向で工夫しています。付いたコメントは基本的に削除しないのもポリシーですね。
遠藤 タレント・ブログなんかだと、1行書いて4行空けるとかそういうパターンもよくあるけど、そういうのではないんだ。
杏野 文章を書くのが好きなんです。少し時間がかかっちゃうけど、しっかり書いていこうと。そうしないと、ゲームの深いファンの方には認めてもらえない。商品を紹介する仕事でも、あまりよく知らない商品をニッコリ笑って持つだけとか、そういうのはあまり好きじゃないんです。
遠藤 タレントだと多分そういうのを要求されたりもするんだろうけど、僕も少し可哀想だなと思ったりする。
杏野 勉強することが大事なんだと思います。最低限何かしら知っておくのが大事なのかなって。そのほうが自分も楽しめるし。今回みたいなパソコンについての取材も、次に自分でパソコンを買うときの参考になるんじゃないかと思います。売り場に行ったときに興味を持つようになるし、聞いた話で自分の得にもなる。
やっているブログは訪問者数も多いし、炎上したこともありますね。でもゲームを紹介する場合でもここが足りないような気がする、こうしたらいいのにっていうのは、正直に書くようにしてます。