Windows 7では、ドライブ暗号化機能「Bitlocker」がリムーバブルメディアに対応したほか、システム高速化機能「ReadyBoost」を複数のUSBメモリーで設定できるなど、USBメモリーをさらに活用できるようになっている。USBメモリーは大容量化と低価格が進み、4GBモデルなら1500~2000円で購入できる。今回はWindows7でのUSBメモリー活用法を紹介しよう。
USBメモリーの二刀流で7を高速化
Windows ReadyBoostはVistaで搭載された機能で、USBメモリーなどのフラッシュメモリーをキャッシュの保存場所として利用し、Windowsを高速化できる(関連記事)。USBメモリーには230MB以上の空き容量が必要で、データ転送速度は4KBのデータをランダム読み出しする時は2.5MB/秒、512KBのランダム書き込み時に1.75MB/秒といった性能が、最低限必要となる。
パフォーマンスを発揮させるには、4KBリードが5MB/秒、512KBライトが3MB/秒以上という「enhanced for ReadyBoost」基準をクリアする性能が必要だ。しかし今時のUSBメモリーなら、これらの基準はクリアしており、高速タイプならこの何倍もの性能を持っている。古いUSBメモリーを使う場合はともかく、USBメモリーの性能を気にする必要はあまりないだろう。
Vistaでは、ReadyBoostで利用できるUSBメモリーは同時に1本だけだったが、7では2本以上を同時に使えるようになった。設定方法は従来と同様に、USBメモリーのプロパティ画面の「ReadyBoost」タブで行なう。ファイルフォーマットはFATとNTFSのどちらでも利用できる。FATの場合はReadyBoostで利用できる容量が4GBに制限されるが、exFATでフォーマットすれば制限がなくなる。
実際にベンチマークソフト「CrystalMark 2004R3」でテストしたところ、わずかながらHDDの性能向上効果を確認できた。パソコンのスペックが貧弱なら、余っているUSBメモリーをReadyBoostで活用したい。

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