「ファッションムービー一眼」通りの動画撮影機能
GF1は多彩な動画撮影機能が特徴になっている。AVCHDLite(1280×720ドット)のほか、MotionJPEG(1280×720/848×480/640×480/320×240ドット)で動画撮影が可能だ。
撮影モードが何に設定されていても、上面の動画撮影ボタンを押せば動画の記録が始まる。動画撮影時にもシーン認識を行なう「おまかせiA」が搭載され、「顔」「風景」「接写」「ローライト」のシーンを自動的に認識する。また、シーンモードに設定しているときに動画撮影を行なうと、動画でもシーンに合わせた最適な設定が行なわれるほか、マイカラーモード時でも静止画と同様の効果を動画でも得られる。
このあたりはGH1とほぼ同じ機能を備える。ただし、音声はモノラルになってしまい、外部マイク端子もないのでステレオで録音する手段はない。
動画サンプル
動画の撮影中でもAFは動作するが、動きは結構遅い。動きのあるものに対しての追従性は期待しないほうがいいだろう。
動画撮影サンプル(動画からの切り出し)
パンケーキレンズの性能をチェック!
標準のパンケーキレンズセットに含まれる20mmレンズは、開放F値がF1.7と明るく、焦点距離は35mm換算で40mm相当になる。スナップに使いやすい焦点距離だ。最短撮影距離は20cm。GF1との組み合わせでは「AFC」モードで、連続でAFをあわせ続ける「コンティニュアスAF」が選択できないのが残念な点だ。
開放から1段づつ絞って撮影
中心部は開放からシャープな印象で、F5.6くらいが一番シャープになる。F8.0まで持続し、F11から低下していく。周辺部は中心部に比べれば若干劣るが、十分なシャープネスがある。絞りによる変化は中心部と似た傾向。F5.6―8.0あたりが一番シャープで、F11やF16で低下する。
周辺の光量落ちは、F2.0までは若干気になる。F2.8でも若干落ちるが気にならないレベルになる。F4.0よりも絞ればほぼ均一な光量になる。
コンデジ感覚で使える一眼デジカメ
今回試用して感じたのは、コンデジ感覚で使えること。重さはコンデジよりも重く、サイズもかさばるが、撮ってるときの感じはかなりコンデジに近い。
早いコントラストAFの動きや反応の良いインターフェイスなど、まったくストレスを感じないで撮影できる。特に背面液晶モニターは46万ドットと高精細な分もあり、再生で画像確認するのが楽しく感じてしまう。
高性能なレンズと解りやすく素早く操作できるインターフェイスの組み合わせで気軽に楽しく撮影ができる。「撮るぞ!」と気張らずに、気楽に撮れるのがGF1の良い所だ。
1つだけ残念なのは手ブレ補正機能がないこと。20mmレンズに手ブレ補正機能がつけば問題はないのだが、さすがにあのサイズに収納させるのは困難なのだろう。
GF1の持つ雰囲気は、カメラの知識の少ない人や初めてデジカメを買う人が多そうなので手ブレ補正機能がない点だけはマイナス要素に感じる。その点を除けばかなりお奨め度は高い。