パナソニックから、コンパクトタイプのミラーレス一眼デジカメ「DMC-GF1」の後継機種「GF2」が発表された。ボディのみの予想実売価格は6万円前後。発売は12月3日となる。
従来機種も幅119×奥行き36.3×高さ71mmとコンパクトだったが、GF2はさらに体積比で約19%の小型化を実現。幅112.8×奥行き67.8×高さ32.8mmとなり、重量もGF1の約285gから約265gとなった。従来どおりフラッシュを内蔵するが、フラッシュ内蔵のレンズ交換式カメラでは世界最小・最軽量という。
GF1からの大きな進化点は背面液晶がタッチパネルになったこと。撮影モードの切り替えからフォーカスポイントの指定、撮影(シャッター)まで、ほとんどの操作をタッチパネルで行なえる。さらに、タッチパネル採用の同社従来機(G2、GH2)からも機能が進化している。
まず、フルオート撮影モードの「おまかせIA」や、色味の指定が可能な「マイカラーモード」時に、背景のボケ具合をスライダーで調整できる「ボケ味コントロール」が追加された。この機能は動画撮影中も調整可能で、映像演出としても利用できる。
おまかせIAの認識シーンも増えている。従来の7パターン(顔、風景、接写、赤ちゃん、動き、夜景、顔&夜景)に「夕焼け」を加えた8パターンとなった。
マイカラーモードも進化しており、光の色や明るさ、鮮やかさなどのカスタム調整が可能。従来のフィルムモードもこちらに統合されており、ポップやレトロ、モノクロ、セピアなど9種類のプリセットから選ぶこともできる。
よく使う機能をあらかじめ登録しておくことで、ワンタッチでメニューが呼び出せる「タッチQ.メニュー」も新たに搭載。発光モードやドライブモード、露出補正といった設定を10種類まで登録できる。
撮像素子はGF1と同じ(有効1210万画素の4/3型Live MOSセンサー)だが、画像処理エンジンはGH2で搭載された「VenusエンジンFHD」を採用。AVCHDのフルハイビジョン動画の撮影が可能となった。
VenusエンジンFHDには3次元デジタルノイズリダクション回路が搭載され、色とノイズの判別性能が向上。色の階調を崩さずにノイズの除去が可能だという。コントラストを最適に調整するインテリジェントDコントロールや、全体のバランスを見ながら処理を行なう超解像技術の「拡張」モードが利用可能となった。
レンズキットは、パンケーキレンズ(LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH)が付属する「DMC-GF2C」(予想実売価格8万円前後)、これに加えてズームレンズ(LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH MEGA OIS」が付属するダブルレンズキット「DMC-GF2W」(同9万円前後)を用意。
ちなみに3Dレンズ「LUMIX G 12.5mm/F12」にも対応し、3D撮影が可能だ。
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発売に先立ち、同社はGF2のデビューイベントを横浜と大阪で開催する(入場無料)。第一弾は11月20日と翌21日に「クイーンズスクエア横浜 クイーンズサークル」で、第二弾は11月27日と翌28日に「梅田阪急 ビッグマン前イベント広場」 で実施。タッチ&トライや製品特徴の紹介などが行なわれる。