7月1日から、モバイルWiMAXによる通信サービスがスタートした。まだエリアが狭く、大都市圏の一部でしか利用できないため、その利便性を体感できてる方は多くないかも知れないが、その速さはやはり「快適」の一言だ。
モバイルWiMAXとほかの通信方式の大きな違いが、「内蔵パソコン」の豊富さである。インテルが無線LAN・WiMAXのコンボ型通信カードを製造していることから、主要PCメーカーのほとんどが、WiMAX内蔵ノートを製品化している。
WiMAX内蔵ノートは、どのような点がUSB接続タイプと異なるのだろうか? 今回はソーテックブランドを展開するオンキヨー(株)のWiMAX内蔵ネットブック「SOTEC C204A5」(以下C204A5)を使い、その実力をチェックしてみた。
1kgを切る軽さが魅力
モバイルWiMAXの話をする前に、まず、ネットブックとしてのC204A5について解説しておきたい。
C204シリーズには、WiMAX内蔵の「A5」系と、通常の無線LANのみ内蔵する「A3」系の2種類がある。違いは、内蔵の通信カードが無線LANのみ対応のものか、モバイルWiMAXにも対応した「Intel WiMAX/WiFi Link 5150」なのかだけである。
ディスプレーは10.1型/1024×600ドット。画質的には必要十分、といったところだろう。キーボードやタッチパッドのクオリティーも、同様に「必要十分」という印象だ。特別に使いやすいと感じることはないが、配列もおおむね良好で、不満も感じにくい。
なにより、この製品の特徴は“薄型・軽量に特化した製品”であることだろう。重さはネットブックでは最軽量クラスである約960g。薄さも約23mmと、本格的なモバイルノートに比べても見劣りしない。デザインも、シンプルではあるが悪くない。薄いフォルムと相まって、非常に良くまとまっている。
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