13.1型液晶ディスプレーを搭載するモバイルノート「VAIO type Z」に、WiMAXを内蔵するオプションが追加された。27日からCTO方式で販売される「VAIOオーナーメード」(直販サイトおよび対応店頭)でオーダーでき、プラス1万円で手に入る。発売前に試用機(VGN-Z92JS)をお借りできたので、早速テストしてみた。
屋外でも見やすいクリアソリッド液晶を搭載
そもそもVAIO type Zは、ヒンジ部分にバッテリーを格納するシリンダーフォルムを採用し、フラットなデザインが特長のモバイルノートである。ビジネスユーザーを意識した製品であるものの、洒落っ気があり、人の目を惹きつける。
搭載する液晶ディスプレーは13.1型ワイドで、解像度は1366×768ドット、アスペクト比は16:9だ。表面はノングレアタイプで、反射光が適度に拡散して映り込みを低減している。画面を明るくすれば、蛍光灯を映り込ませても太陽の下でも、視認性は高かった。液晶パネル表面にはひっかき傷などから守るハードコーティングを採用している。ディスプレーに付いた汚れを気軽に拭き取っても、傷が付きにくいのはうれしい。
液晶パネルの色再現領域は、NTSC比約100%。画質は鮮やかで、赤色もきれいに表現できている感じだ。一方で高性能なディスプレーと比べると、緑の描写はやや淡いと感じた。
試用機は1366×768ドットだが、1万円プラスで1600×900ドットの高解像度液晶ディスプレーを選択できる。横幅はともかく、高さが132ドット違うだけで、ウェブブラウザーやExcelのワークシートの一覧性は大きく変わってくる。文字は小さくなるものの、できれば高解像度を選びたいところだ。
本体重量は搭載パーツにより、約1.39kg(標準バッテリーパック時)~1.60kg(大容量バッテリーパック時)と変わる。モバイルノートとしてはいまや“軽量”というほどではないが、持ち運びしやすい重さにまとまっている。ボディーにはカーボン素材を採用しており、従来モデルよりも堅牢性が向上している。
HDMIをはじめ充実のインターフェースを備える
モバイルで使えるノートとしては、インターフェースが充実しているのも魅力だ。USBは2ポート、ほかにGigabit Ethernet、i.LINK、56kbpsモデムを備えている。キーボードのパームレストにはFeliCaリーダー/ライター(オプション)を備え、メモリースティックスロットとSDカードスロットを本体前面、ExpressCardスロットを左側面に搭載している。
映像出力には、アナログRGB出力に加えてHDMI出力を用意しているのも見逃せない。プロジェクターにつなげてのプレゼンテーションはもちろん、大画面テレビに接続しての動画や写真の鑑賞も楽にできる。
試用機は光学ドライブに、DVDスーパーマルチドライブを搭載している。記録型BDドライブも選択できるのだが、プラス5万円はやや高い。大容量データをBDに保存したり、BDビデオを楽しめるのは確かに魅力なので、予算と相談か。

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