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高信頼性、省電力、低価格な同社のフラグシップが登場

H3C、40/100Gbpsレディのハイエンドスイッチを発表

2009年07月23日 09時30分更新

文● 川添貴生(Insight Images)

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7月22日、H3Cテクノロジージャパンは都内で発表会を開きデータセンター向けのシャーシ型コアスイッチである「H3C S12500」シリーズと、ボックス型スイッチの「H3C S5800」シリーズを発表した。いずれも今年9月の発売を予定している。

コアスイッチの領域に攻め込むH3C

日本の販売戦略を説明した、H3C テクノロジージャパン株式会社 代表取締役社長の久保田則夫氏

 H3Cテクノロジーはスリーコムに買収されて業務統合を行ない、現在では関連会社としてネットワーク関連製品を積極的にリリースしている。これまで同社の国内販売はL2エッジスイッチが中心となっていたが、今回シャーシ型のハイエンドスイッチを投入し、日本においてもコアスイッチの領域に攻め込む構えだ。

 同社の日本法人の代表取締役社長を務める久保田則夫氏は、「海外では10%のマーケットシェアがある。日本でもL2/L3スイッチ市場において同様のシェアを確保したい」と意気込みを語る。それを実現するために「文教や政府関連を強化し、さらにデータセンターのマーケットを開拓していきたい」と今後の抱負を述べた。

仮想シャーシ、IRFバージョン2、モジュール構造など
新機能満載

 新製品のH3C S12500シリーズは、8スロットシャーシの「S12508」と、18スロットシャーシの「S12518」の2モデルの構成になっている。上位モデルのS12518は6.6Tbpsのスイッチング容量を持つノンブロッキング・ファブリックを採用し、毎秒22億パケットの転送能力を実現したという。これにより10GbEなら最大512(ノンブロッキング構成なら128)ポート、GbEポートをノンブロッキング構成で最大864ポート搭載できる。キャパシティ的には、今後の40/100GbpsのEthernetにも対応可能としている。

製品戦略のプレゼンテーションを行なったH3Cテクノロジーのグローバル戦略アライアンス&パートナー事業部 バイス・プレジデントのワン・チェン氏

 さらに同社の仮想シャーシソリューションである「IRF(Intelligent Resilient Framework)」のバージョン2をサポート、物理的に離れたS12500を仮想的に統合して管理可能としている。消費電力の削減も実現し、同社によれば市場の同クラスの製品と比べて20~50%の消費電力を削減しているという。参考価格はS3C S12508シャーシで10GbEを64ポート実装し、完全冗長構成の場合で4660万円。

 S5800シリーズは、S5800/S5810/S5820の3ファミリーに分かれ、計9モデルを同時にリリースする。最上位のS5820X-28Sは10GbEポートを24ポート装備する。また、こちらもIRFバージョン2に対応し、複数のS5800シリーズをスタックして1台の仮想スイッチとして構成できる。これによって将来的な拡張性を確保しつつ、低コストでの導入できるソリューションだとしている。

S5800シリーズの1つで10GbEを14ポート、10/100/1000BASE-Tポートを4つ搭載する「S5820X-28C」

 また同社が「オープン・アプリケーション・アーキテクチャ」と呼ぶ仕組みにより、モジュール構造による機能追加が可能となっている。製品の背面に拡張スロットが用意されており、ここにファイアウォールやIDS/IPSなどのモジュールを別途追加することでスイッチ本体にそれらの機能を追加できる。価格はローエンドのS5800シリーズが128万円から、10GbEポートを持つ最上位のS5120Xシリーズが269万円からとなっている。

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