富士スピードウェイ(株)(以下、FSW)は7日、2010年以降、隔年で予定していた富士スピードウェイでの「F1日本グランプリ」を開催しないことを発表した。
なんとも衝撃の発表である。先週、我々がFSWでF1のタイヤを転がしている間に(関連記事)、こんなことになっていたとは。
気になる開催中止の理由だが、やはり去年10月から続く世界的な経済不況が響いているという。早急な経済回復の目途も立たないなどの事情から、ファンの皆さんを満足させるF1日本GPの開催継続は、企業存続の観点からも極めて困難との結論に至ったとのこと。
確かに、30年振りにFSWで開催された2007年のF1日本GPは、お世辞にも満足できるオーガナイズとは言えなかったが、2008年は前年度の欠点をすべてカイゼンし、滞りなくイベントは終了した。今年は鈴鹿サーキットでの開催だが、2010年に再びFSWで開催されるにあたり、多くのファンが期待していたことだろう。
決まってしまったものはしょうがない。今後はフォーミュラニッポンや、スーパーGTなどの国内レースに力を注いでいくとのことなので、そちらを楽しみにしよう。日本のモータースポーツの火を絶やさないでほしいものである。
あと、痛車イベントもよろしくお願いします、FSWさん!
富士スピードウェイ(株)
代表取締役社長 加藤裕明氏のコメント
2010年以降の富士スピードウェイでのF1日本グランプリ開催を断念いたしました。2006年3月にF1日本グランプリの開催を発表してから、僅か3年でこのような決断を余儀なくされましたことは、まさに断腸の思いです。
昨年、一昨年の大会にご来場いただきましたお客様、今後の富士スピードウェイでの大会を楽しみにしていただいていたお客様、そして多大なご理解とご支援を賜りました地元ほか関係者の皆様には、ご期待に添えない結果となりましたことを深くお詫びいたしますとともに、これまでのご厚情に対し心よりお礼申し上げます。
今後も、モータースポーツの発展のためにより一層努力してまいる所存ですので、どうかご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。