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進むモバイルWiMAXのMVNO化──ニフティや大塚商会も参入

2009年06月30日 09時00分更新

文● ビジネス・ソリューション編集部

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 この夏、モバイルWiMAXを搭載したノートパソコンが次々と市場投入される予定だ。現状ではエリアに制限があり、速度的にも公称値には及ばない状況があるが、無線LAN、HSDPAやPHSデータ通信カードに、続く新しい選択肢として期待が高まっている。

 モバイルWiMAXは、UQコミュニケーションズが7月1日から正式サービスを開始する予定だが、MVNO(無線通信インフラをキャリアから借りてサービスを提供する事業形態)の形で、さまざまな事業者が参入してくる予定だ。

 そんな中、ニフティがモバイルWiMAXサービスの開始について発表した。



今のところ、料金やサービスは横並びという印象だが……


 ニフティが7月1日から開始する「@nifty WiMAX」は、通信速度40Mbps(下り)/10Mbps(上り)で、月額4200円の完全定額制(初期費用は2835円)。合わせて、USB接続のデータ通信端末(WMX-U03、価格1万2000円+送料)とWi-Fi変換ルーター(WMX-GW02A、価格2万4490円+送料)の販売も開始する。

WMX-U03

WMX-GW02A

 モバイルWiMAXに関しては、NECビッグローブが6月1日に「BIGLOBE高速モバイルWiMAX」を開始。料金設定はほぼニフティーと変わらない。トリプレットゲートは、公衆無線LANとモバイルWiMAXをセットにした「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」をヨドバシカメラと提携して販売する。

 また、大塚商会も法人ユーザーをターゲットにした「Business WiMAX」をパソコン1台当たり月額4480円(USBドングルは1万2600円)で提供すると発表している。モバイル利用だけではなく、企業ネットワークのVPNサービスなどと絡めた、ラストワンマイル回線としての使い方を想定している。

 現状ではサービス/料金面での差別化は薄い印象だが、回線以外の商品やサービスと組み合わせた差別化などは予想されるところ。7月以降、モバイル通信市場にどのような変化が生じるかに注目しておきたい。

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