価格情報の比較サイトで知られる「ECナビ」が、auのインフラを用いたMVNOによって、携帯電話事業に参入することを発表した。実際のサービス開始は8月3日より。
サービス名称は「ECナビケータイ」。料金コースについては、auの料金コースに準じたもので、もっとも安価な「<ECN> プランSS」では月額の基本使用料は980円から(無料通話1050円分を含む)。
一方、ECナビケータイの最大の特徴となるのがポイントシステム。ECナビでは従来から、同サイトを通じたショッピングやアンケートへの回答などで、「ECナビ」が貯まる仕組みになってきたが、これをケータイにも適用する。
具体的には月ごとの利用料金に対してポイントが付き、月額3000円以上のユーザーには6%、また8月中に契約したユーザーにはキャンペーンとして、2年間に限って10%のポイントが還元されるサービスが予定されている。さらに購入時の特典として端末の金額に応じて、4万~5万ポイント(4000~5000円相当)が付与される。
用意される端末はauからすでにリリースされている「SH001」「SH002」「K002」のECナビケータイ版。端末にECナビのロゴが入るほかは、基本的な機能に違いはない。また、MNPによる他キャリアからの移行も可能。端末はECナビからのオンライン販売のみとなる。
今回のECナビケータイの事業展開は、伊藤忠商事傘下でMVNO事業者向けにソリューションを提供するインフォニックス社と協力する形で行なわれ、ECナビは実際のサービスや販促に重点を絞った形でビジネスを展開していく。ディズニー・モバイルに続く、MVNOを活用した新しい形のケータイビジネスと言えそうだ。