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セキュリティの素朴な疑問を解く 第3回

Q&A形式でセキュリティの基礎を学ぼう

Winnyは使ってはいけないのですか?

2009年05月27日 09時00分更新

文● 遠藤 哲

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Q.Winnyって何が危ないの?

A.「暴露ウイルス」によって機密情報が流出する恐れがあります。

ファイル共有ソフト「Winny」

 Winny(ウィニー)とは、日本で開発されたP2P型ファイル共有ソフトである。開発者は、匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」の中でファイル共有ソフト関連の話題を扱う「ダウンロード板」の常連だった金子勇氏である。

画面1 P2P型ファイル共有ソフト「Winny」

 インターネットの世界では情報提供者(サーバ)とそのユーザー(クライアント)というように役割を明確に分けたサーバ/クライアント型のシステムが多い。WWWやFTPはその典型である。それに対し、P2P(Peer to Peer)型と呼ばれるシステムは、P2Pネットワークを構築しているそれぞれのコンピュータが対等の立場で情報を交換する

 Winnyでは、公開したいファイルを格納するフォルダが用意されていて、そこにファイルを入れると他のコンピュータにそのファイルに関する情報が配信される。ユーザーは検索などの手段を用いてこうしたファイルの情報を入手してファイルを提供者からダウンロードする。ユーザーがダウンロードしたファイルはキャッシュフォルダに保持され、それが新たに他のコンピュータに転送される。結果としてWinnyのユーザーは、ファイルをダウンロードすることで情報提供者の役割も果たすことになる。

図1 Winnyの仕組み

 P2P型ファイル共有ソフトWinnyは「違法なソフトウェア」という印象を多くの人が持っているようだが、ソフトウェアそのものに違法性はなく、その利用の仕方によって違法になる場合がある。

 Winnyのユーザーが公開しているファイルには、市販されているビデオ映像、音楽CD、ゲームソフトなど著作権によって保護されているコンテンツが数多く存在する。公開しているユーザーは、購入した音楽CDを友人に貸すような軽い気持ちでWinnyを使って公開しているのだろうが、この行為は著作権侵害の違法行為である。実際2003年11月にWinnyで映画とゲームソフトを共有したユーザーが著作権侵害の容疑で逮捕されている。また、開発者の金子氏もユーザーがWinnyを用いて著作権侵害行為をすることを承知でWinnyを配布したとして、京都地裁で著作権侵害幇助の有罪判決を受けた(現在大阪高裁で控訴中)。

(次ページ、「情報流出の陰に「暴露ウイルス」に続く)


 

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