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第12回組込みシステム開発技術展レポート

インテルのAtomは組み込み用途でも大活躍!

2009年05月14日 09時15分更新

文● 金子拓郎/TECH.ASCII.jp

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広島市のベンダーであるインタフェースの組み込み向けAtom搭載FAコンピュータと拡張ユニット

 東京ビッグサイトで開催中の第12回組込みシステム開発技術展では、インテルが広い展示場を用意。オムロンやPFUなど17社のブースが作られ、Atomを使った各社の組み込み製品が展示されている。組み込みに使われるAtomは一般のAtomとどう違い、また何に使われているのだろうか。  

 そもそも、インテルは以前より組み込み向けCPUの提供を行なっており、工場設備の制御や測定、通信機器、事務機器などに活用されている。Atomについてもモバイルインターネット端末向けのN270やN280などに加え、3月6日には組み込み向けAtomを4製品発表している。

  • Atom Z530P(1.60GHz)
  • Atom Z510P(1.10GHz)
  • Atom Z520PT(1.33GHz)
  • Atom Z510PT(1.10GHz)

 組み込み向けCPUの特徴の1つは、動作温度範囲が-40~85℃と幅広いこと(Z530PとZ510Pは0~70℃)。もう1つが、通常、18ヶ月程度しかないCPUのライフサイクルが、7年と長いことだ。組み込みCPUを利用する産業機器は、PCやサーバより長い期間利用される。もちろん、その期間は保守が必要となるため、短期間で生産が終わってしまう部品は利用できないというわけだ。

アドバンテックの「ARK-6310」。アプリケーションのコントローラに適した組み込みPCだ

アドバンテックの「ARK-6310」。アプリケーションのコントローラに適した組み込みPCだ

アドバンテックの組み込み用モジュール。Atom N270のほか、Core 2 Duo搭載タイプも用意されている

アドバンテックの組み込み用モジュール。Atom N270のほか、Core 2 Duo搭載タイプも用意されている

 インテルブース内でFAコンピュータを展示していたインタフェースの説明員によると、産業用途に使うには衝撃や振動への耐性が必要なため、ファンが不要なAtomは組み込みには最適だという。また、パフォーマンスも現行のPCのCPUと比べると劣るが、3~4年前のメインストリームのCPUと同等程度は確保している。最近増えてきた高解像度な動画の処理には力不足だが、静止画の処理程度までは十分に行なえるという。

 さらに組み込み向けAtomのチップセットには動画の再生支援機能があり、フルHD(H.264 AVC 15Mbps。1080p)の動画をCPU負荷20%台で再生できる。組み込み向けAtomならではの用途として、メディアフォンやホームサーバがある。

組み込み用Atomを使ったOpenPeakのメディアフォン。タッチパネルの操作でメールやWeb閲覧、YouTubeの再生などが行なえる。キャリアなどが自社サービスの端末として提供する形態が考えられるという

 なお、組込みシステム開発技術展は、情報セキュリティEXPOやソフトウェア開発環境展、RFIDソリューションEXPOなどと共に東京ビッグサイトで開催している。開催期間は5月13日から15日の3日間で、入場料は5000円(9イベント共通)。ただし、主催であるリード エグジビション ジャパンのWebサイトで登録し、返送されるメールのプリントアウトを持参すれば無料で入場できる

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