iPhone/iPodユーザーにとって欠かせないソフトといえば、iTunesだろう。
iPhone/iPodをメインに使っている人の中には、「iTunesは音楽データを同期するだけの存在」程度にしかとらえていない人もいる。しかし、iTunesなどの設定をちょっとイジるだけで、ファイルをネットで共有して、音楽を聴くスタイルを大きく広げられるのだ!
初心者向けにiTunesの導入を説明した前回に続き、今回はそんな「音楽の共有」における定番をまとめていこう。
一家に一台!? お手軽「音楽サーバー」
ASCII.jpの読者なら、家に何台かパソコンがあるという人も多いはず。そうしたユーザーの頭を悩ますのが、各パソコンに音楽ファイルが分散してしまうということだ。
例えば、家ではiMacを、出先ではMacBookを使っていて、各iTunesライブラリにまったく同じ曲を登録しているという場合、家のiMacで音楽CDを取り込むと、いちいちそのファイルをMacBookにコピーする必要が出てくる。これでは面倒だし、使っているうちにどっちに何のファイルがあるか混乱してしまうだろう。
ということで、ここでは「iTuensライブラリをひとつのパソコンにまとめて共有しよう」という提案をさせていただきたい。先の例なら、iMacにすべての音楽ファイルを集約して、MacBook側は空にするという具合だ。
ご存じの方も多いが、iTunesには標準で共有機能が備わっている。有線/無線を問わず、マシンが同じローカルネットワーク(LAN)内に存在して、iTunesがインストールされていれば、すぐに音楽の共有を始められる。もちろんMac版/Windows版の混在も問題ナシ。設定はひとつの項目をチェックするだけなので、迷いようがない。
「家庭内だけの共有なら出先のMacBookで聴けない」って? それはiPhone/iPodを持ち歩いてカバーするか、後述する「SimplifyMedia」を使おうという目論見だ。
1.共有機能をオンにする
2.共有ライブラリから曲を再生
共有して別のパソコンからストリーミング配信するといっても、今回、初代Mac miniを親機に使い、無線LAN(IEEE 802.11b/g/ドラフトn対応のAirMac Express)経由でMacBook Pro-2.53GHzからつないでみた限りでは、音の途切れや目立った音質の劣化はなかった。再生側のマシンをiTunes Storeで認証しておけば、iTunes Storeで買った著作権保護付きの音楽ファイルも再生が可能だ。
ただ、電子レンジを動かすと、同じ2.4GHz帯域を使っているので音が途切れてしまうこともあるが、そうした欠点は「重箱のスミ」で、基本的には特に大きなトラブルなく運用できるだろう。
