メロン号 いざ発進!
今季2009年は、全日本ラリー選手権に3戦、全日本ダートトライアル選手権に2戦の、計5戦に出場を予定しているメロンブックス・ラリーチャレンジ。昨シーズンは「めろんちゃん」カラーのホンダGA2シティで、全日本ラリー選手権JN-1クラスチャンピオンを奪取したメロンブックス・チームだが、今年はドライバーを浜 孝佳選手に変更し、マシンを三菱「ランサーエボリューションVII」にスイッチ。昨年に引き続き、熱い走りを見せてくれるかどうか、シーズン開幕前からファンの注目を集めていた。
メロン号の2009年最初の参戦イベントとなったのは、4月18~19日の日程で福岡県大牟田市にて開催された、全日本ダートトライアル選手権第2戦「RASCAL SPRING TRIAL IN KYUSYU」。メロン号が出場するのはSA-2クラスで、市販車無改造部門といえるNクラスのマシンと較べて、ボディなどに若干の改造が許されるクラスだ。
全100台超が参加することも珍しくないダートトライアルのなかでも、比較的出走台数の多い激戦区で、その顔ぶれは昨シーズンチャンプの荒井信介選手(三菱ランサーエボIX)をはじめ、昨年は全日本ラリーにも参戦していた北村和浩選手(スバルインプレッサ)、近頃は表彰台の常連となっている奥村直樹選手など、実力派の選手が多く集っている。
ちなみにダートトライアルとは、その名の通り未舗装のダートサーキットを使って争われるタイムトライアルのこと。路面がダートゆえに、クルマはコーナーを深い角度のドリフト走行で駆け抜け、さらにトップスピードは舗装路の競技に勝るとも劣らない。本番のたった2回の出走のうち、いずれか速いほうのタイムで順位が決定されるため、ドライビングテクニックは言うに及ばず集中力や冷静さも試される競技なのだ。
今回の会場となった「モビリティおおむた」は、かつて、筑豊炭田から出た石炭の積み出し基地だったところを造成したコースで、埋立地にあるため起伏がほとんど無い。コース幅は約2車線ほどあり、ところどころに「島」と呼ばれる土盛りがあって、主催者がレイアウトを自由に変える事ができる。
基本的には、どのようなレイアウトでもストレートが長めに取られるようで、全日本ダートラの中でも比較的速度域が高いコースとして知られている。土質は石炭の廃石が混じっているため黒々としており、乾燥すればセメントで覆われたようにガチガチとなる。また、雨が降れば一転して真っ黒な泥により、極めて滑りやすい路面となるようだ。
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