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乗り換えの合間にロッシル・インターナショナル・サーキットに行ってきた

ドーハの喜劇! トランジットの合間にサーキットへ行こう!

2009年04月09日 20時00分更新

文● 藤吉隆雄 写真/藤吉隆雄

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チケット・オフィスは見逃してしまう小ささ

 ようやくサーキットに着いた。まずはチケットを買わなくてはならない。ゲート脇にウェルカム・センターなる建物がある。あそこで買えるだろう。

チケットね。来た道を戻ったらプレハブのチケット・オフィスがあるから、そこで買って

 そんな看板なかったんですけど……。タクシーを待機させておいて良かったぁ。タクシーで来た道を戻ること700メートルほど。たしかにありました、プレハブ。チケットの種類をたずねると、パブリック・エリアが50リアル、パドック・エリアが100リアルだという。すると、あとから入ってきた白人さんが僕に忠告してくれた。

パドック・エリアのパスを買ったらレースが見られないよ

 パドック・パスでパブリック・エリアに行けないってことでもないし、大丈夫ですよ。ここはパドック・エリアのパスを買っておこう。日本円で3000円くらいだし(だが、実は大丈夫ではないということを僕はまだ知らなかった)。

こんな小さい表示でチケット・オフィスなんてわかるわけない……

先に小さく見えるのがパドック・エリアのゲート。行き先表示の看板がムダにでかい

砂漠の中にポツンとあるチケット・オフィス。なんとプレスパス発行所も兼ねているのだ

世界選手権とは思えない静かなサーキット

 チケットも買ったし、タクシーでゲートの中へ。チケットには、パドック裏のP5駐車場の駐車許可ステッカーが一緒についているから、当然すんなり入れた。でも、なぜかタクシーの運転手は「そのパスは凄いパスだなあ。こんなところまで入れるのか!」と感心している。

 P5駐車場でタクシーを降りた。だが、えらく静かだ。たしかにレースを走るバイクの音はしているが、異様な静けさだ。「降りる場所を間違えたのか?」と思ったら、全然観客がいないだけだった……。世界選手権なのに! 決勝レース進行中なのに! このレースは、バイクの世界耐久選手権の最終戦で、ここで年間チャンピオンが決まるのである。鈴鹿8耐の決勝の観客動員数は7万5000人ですよ。対して、この最終戦はプライベート・テストかってくらい人がいない。

 そんなことを考えつつ、観戦ポイントを探す。まず、グランド・スタンドへ行ってみるのが常套手段だ。そう思って、メディア・センター入口に立っていた警備員に聞いてみた。

黄色い階段のところから入れるよ

 黄色い階段を上がると……って、グランド・スタンドに行く道は、普通どこのサーキットもアンダーパスになっているものだが……。階段の先にあったのはビューイング・テラスなるところだった。ピット上の一部が観覧席として開放されているのだ。だが、1コーナー側も最終コーナー側も壁にさえぎられれて視界が狭い。各チームが使用しているピットは、ずっと先の1コーナー側にあるので、タイヤ交換も全く見えない。なんてこった! さっきのおじさんが言っていた「パドック・パスじゃレースが見られない」というのは、こういうことだったのか……。

パドック直近のP5駐車場前で下車。途中でセットされたメーターは47リアルを指していた。「いくら払えば良いの?」と聞いたら「私のセット忘れなので、あなたの決めた金額で良いです」との返事。50リアル払ってあげた

世界選手権の決勝レース進行中なのに、全く人の気配がないパドック

ビューイング・テラスに行ったら少し人がいた。でも、ここじゃ観戦しにくい。1コーナー側の視界が遮られているから、順位表示もよく見えません

(次のページへ続く)

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