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カメラを持ち出して演習を撮ろう!

2009年01月22日 12時40分更新

文● 藤吉 隆雄

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カメラを持ち出し演習を撮ってみよう!

C-130H輸送機から連続降下する第1空挺団の隊員たち

C-130H輸送機から連続降下する第1空挺団の隊員たち。千葉県の住宅地のど真ん中にある自衛隊演習場でこんな写真を撮れるのだからミリタリー・イベントはたまらない魅力がある

 デジタル一眼レフも手ごろな価格帯のものが増え、自分用にゲットした人も多いだろう。でも、何を撮ってますか? 持ち歩いての街中のスナップ撮影にも飽きてきた人もいるだろう。買ったは良いがあまり使っていないという人もいるのではないだろうか。

 ならば、公開イベントに行ってデジタル一眼レフならではの撮影にチャレンジするのはどうだろうか? とはいえ、コミケは年に2回だし、子供の運動会といっても年に1回しかないだろう。スポーツイベントは入場料が高いうえに、実はほとんどが撮影禁止だったりする。デジタル一眼レフでの撮影練習に手ごろなイベントっていうのは、なかなかないんですよね。

 そこで提案したいのがミリタリー・イベントの撮影だ。自衛隊(や米軍)の広報イベントである。税金により活動している自衛隊のPRのためにやっているので、もちろん入場料は無料。普段は見ることができない戦車や戦闘機が撮り放題。しかも、観客に見せるために、基地グラウンドを戦車が走ったり、戦闘機が低空飛行をしてみせたり! しかも写真を撮るのに対する規制はほとんどゼロ! こんなに魅力的なイベントはそうそうはないはずだ。

 では、いつどこでミリタリー・イベントをやっているのだろうか? 実はほとんどの自衛隊基地・駐屯地で年に一回、基地公開をやっている。陸上自衛隊の相当小規模な駐屯地や、航空自衛隊のレーダーサイト(分屯基地)などでも、基地公開をやっている。防衛省のホームページから陸上・海上・航空自衛隊のサイトを見ると情報が載っているので、そこでチェックできる。

 ということで、今回は1月11日に習志野演習場で実施された空挺降下初めを題材に、ミリタリー撮影に必要な事項をまとめてみた。

OH-1ヘリ

急旋回するOH-1ヘリ。ミリタリーイベントでは本当の演習とは違って観客に見せるためのシナリオが組まれている。カメラマンから見るとシャッターチャンスの宝庫なのだ。

多くの陸上自衛隊のイベントで見ることができるリペリング降下。敵を制圧するデモは迫力満点だ

UH-1Jスキッドに乗せた偵察要員

UH-1Jスキッドに乗せた偵察要員が地上を警戒している。ミリタリー・イベントではこんな迫力ある写真が誰でも(といっては言いすぎだが)撮れてしまう。

偵察用オートバイ

ミリタリー・イベントでは自衛隊の多くの装備を見ることができる。陸上自衛隊の偵察用オートバイはバイク雑誌でも特集されるほどの隠れたマニア・アイテム。自己完結性といって、軍隊は何でも自前で持っているので、いろいろと面白いものが見られるチャンスだ

落下傘

落下傘といっても丸いタイプや角型などいくつもの種類がある。基地によって見られる装備が違うだけではなく、同じ基地・駐屯地のイベントでも年によって見られる装備が違ったりするので何回行っても楽しめる

写真に撮るだけではなく、自衛隊の装備を体験できることもある。今回取材したイベントでは、空挺隊員がつかう60キロという落下傘装備の重さを体験するブースが設置されていた

著者紹介:藤吉 隆雄

画像工学専攻出身スチールカメラマン。しかしながら、科学技術関連の記事を書いたり、社会人大学院生として早稲田大学で科学技術ジャーナリズムを研究したりと、いつのまにか書く人になりつつあるのが嬉しいような悲しいような複雑な気持ち。父方の親戚は自衛官だらけで、陸自と空自が両方ある基地の街で生まれ育つ。元・カメラグランプリ選考委員。 

(次ページへ続く)

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