低価格化とデジタル一眼レフカメラの人気に押されて、新たな方向性の模索に苦しむコンパクトデジタルカメラ。その中で注目される新機軸のひとつが、デジカメならではの超高速連写機能だ。
ソニーが25日に発表した、高倍率ズーム+高速連写を売りとする新シリーズ「DSC-HX1」と、カシオ計算機が最近発売した「HIGH SPEED EXILIM EX-FC100」を評価して、最新の高速連写コンデジの魅力を探ってみたい。まずはDSC-HX1から取り上げる。
DSC-HX1 高倍率ズーム機の大幅強化モデル
DSC-HX1は広角28mmからの光学20倍ズームレンズを装備した高倍率ズーム機の新シリーズだ。ラインアップとしては、2008年4月発表の「DSC-H50」(約910万画素、光学15倍ズーム)の後継モデルとなる。撮像素子には、同社独自のCMOSセンサー「Exmor」を採用。低ノイズと省電力、高速駆動が可能な点を特徴としている。
訂正:撮像素子に関する記述に誤りがございましたので、訂正いたします。(2009年3月25日)
ボディーサイズは全長がやや長くなり、背も高くなった。しかし横幅はわずかに小さくなり、高倍率ズーム機としてはかなりコンパクトに収まっている。デザインは「レンズ一体型高倍率ズームデジカメ」として一般的なフォルムだ。