(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは16日、東京・渋谷の代官山ヒルサイドテラスに報道関係者を集め、2006年10月12日の秋冬モデル発表会で登場をほのめかしていた“FOMA 703i”シリーズ8機種と、本体下部にタッチスクリーンを搭載した2画面ケータイ『D800iDS』、3インチ液晶パネルを搭載するワンセグケータイ『SO903iTV』を発表した。
発表会ではプロダクト部 担当部長の森 健一氏が登場し、実機を手に取って見せながら各機種のコンセプトなどの説明を行なった。
プロダクト部 担当部長の森 健一氏 |
小さくて軽くて、でもそれだけではないのが703iシリーズ
“702i”シリーズと比べても軽くコンパクトになった703iシリーズ | おサイフケータイやメガアプリ、ミュージックプレーヤーなど機能を盛り込んでいる |
森氏は、703iシリーズのコンセプトについて「小さく、軽くしているが、機能もしっかりと盛り込んである」と説明。“70X”シリーズは、機能を絞って価格を抑える普及向けの機種で全体的にコンパクトなサイズに仕上げているが、今回のモデルでは厚さ15.5mm、重さ100.1g(ともに平均値)と前モデルの“702”シリーズの厚さ22~23mm、重さ105~110mmと比べてもさらにコンパクトになっている。その上、“おサイフケータイ”への対応や903iシリーズで搭載された“メガアプリ”、WMA(Windows Media Audio)形式の音楽ファイルなどを再生できる“ミュージックプレーヤー”などを一部機種では搭載しており、機能面でもブラッシュアップを図った形となっている。
700時間近い長時間待受が可能なスリムケータイ『N703iμ(ミュー)』
『N703iμ』を掲げる森氏 | 7×7ドットの背面LED“My Signal”が特徴 |
折りたたみ式の3G携帯電話機では最薄となる11.4mmのスリムボディーを採用する日本電気(株)製の携帯電話機。背面LED“My Signal”による情報表示やWMA再生に対応するミュージックプレーヤーを搭載する。
そのほかの機能として照度センサーを搭載し、周囲の明るさに合わせてディスプレーの照度を調整できることや、独自の日本語変換エンジンを採用し、入力が容易な“MogicEngine(モジックエンジン)”の搭載、操作がしやすい“拡大もじ”&“シンプルメニュー”、親しい人に2タッチで電話やメールができる“直デン”などの機能を持つ。
背面の7×7のLEDによるサブディスプレー | 薄さをアピールする展示がされていた | 横からみても薄さがわかる |
- ディスプレー
-
メイン:2.3インチ(240×345ドット)
サブ:モノクロLED(7×7ドット) - カメラ
- メイン:有効130万画素CMOS
- サブ:有効33万画素CMOS
- 外部メモリー
- microSDカード(別売)
- 連続通話時間
- 約200分
- 連続待受時間
- 約690時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅49×奥行き11.4×高さ103mm/約90g
- 本体カラー
- RED、GREEN、BROWN
- 発売時期
- 2月予定
高級感溢れるステンレスボディーが魅力のスリムケータイ『P703iμ』
メタリックボディーの『P703iμ』 | デザイン集団“TOMATO”によるトータルコーディネートが特徴 |
N703iμと同じく、11.4mmのスリムボディーを採用するパナソニック・モバイルコミュニケーションズ(株)製の携帯電話機。ステンレスボディーにカーボン柄の新素材を組み合わせたスタイリッシュな端末だ。カーボン柄のブラック、深みのあるレッド、金属感を表現するシルバーというカラーバリエーションとなっている。
メインメニューデザインから着信音まで、英ロンドンのデザイン集団“TOMATO(トマト)”とのコラボレーションでデザインされているのも特徴。そのほか、通話中の自分の声から感情を分析し、アニメーションで表現する“Feel*Talk”を搭載する。
“グラファイトブラック”はつやのある質感 | “バーガンディレッド”のキーは白で縁取られている | 同じ薄さの『P703iμ』と『N703iμ』はカメラの位置やボディ素材など異なる点も多い |
- ディスプレー
-
メイン:2.2インチ(240×320ドット)
サブ:0.4インチモノクロ(56×12ドット) - カメラ
- メイン:有効130万画素CMOS
- サブ:有効11万画素CMOS
- 外部メモリー
- microSDカード(別売)
- 連続通話時間
- 約120分
- 連続待受時間
- 約400時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅49×奥行き11.4×高さ103mm/約98g
- 本体カラー
- グラファイトブラック、クロムシルバー、バーガンディレッド
- 発売時期
- 2月予定
FOMA最薄9.9mm!! 『D703i』
9.9mmという薄さがはっきりと分かる『D703i』 | ビジネス用途を考えて、セキュリティー機能の充実を図っている |
FOMA最薄となる厚さ9.9mm(2007年1月15日現在、NTTドコモ調べ)のボディーを誇る三菱電機(株)の携帯電話機。森氏は「もしかしたら世界最薄かもしれない」と語るように1cmを切る薄さは驚異的。ストレート端末はビジネス用途としてもよく使われるというコンセプトのもと、何も操作しないまま設定した時間が経過すると自動的にロックがかかるタイマーロック機能や電車内での覗き見を防止する“プライバシーモード”の強化が図られている。
サイドには赤外線ポートなどが装備される | 表面はフラットになっている |
- ディスプレー
-
メイン:2.4インチ(240×320ドット)
サブ:― - カメラ
- メイン:有効130万画素CMOS
- サブ:―
- 外部メモリー
- ―
- 連続通話時間
- 約120分
- 連続待受時間
- 約400時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅49×奥行き9.9×高さ130mm/約83g
- 本体カラー
- Bright Red、Frozen White、Carbon Black
- 発売時期
- 2月予定
IPX7相当の防水機能を搭載する『F703i』
お風呂やキッチンで安心して使えるという『F703i』 | 液晶背面パネルのホワイトLEDで各種情報を表示できる |
防水性能の国際標準である“IPX 7”相当に対応し、キッチンでも安心して利用できる富士通(株)製の携帯電話機。音楽配信サービス“Napster”にも対応し、「防水対応のヘッドホンを利用すれば、お風呂で音楽を聴きながら浸かれる」(森氏)という。また、液晶背面にホワイトLEDを搭載し、現在時刻の表示や着信などを表示できる。
背面のイルミネーションが点灯する様子 | 水につけたデモはなかったが、水をイメージした展示がされた |
- ディスプレー
-
メイン:2.2インチ(240×320ドット)
サブ:7セグメントLED×4桁モノクロ(17×22mm) - カメラ
- メイン:有効130万画素CMOS
- サブ:有効11万画素CMOS
- 外部メモリー
- microSDカード(別売)
- 連続通話時間
- 約145分
- 連続待受時間
- 約420時間
- 本体サイズ/重さ
- 幅48×奥行き17.9×高さ100mm/約109g
- 本体カラー
- スノーホワイト、ブロッサムピンク、ランプブラック
- 発売時期
- 2月予定