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NTTドコモ、携帯電話機“702i”シリーズを発表――佐藤可士和氏など著名デザイナー3組を起用

2006年01月17日 19時04分更新

文● 編集部 伊藤咲子/写真:島 徹

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(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモは17日、第3世代通信サービス“FOMA”に対応する携帯電話機として“702i”シリーズ5機種を発表した。特に『SH702iD』『N702iD』『F702iD』は著名な外部デザイナーが起用された機種となる。製品を手がけたデザイナーは、SH702iが松永 真(まつなが しん)氏、N702iDが佐藤可士和(さとう かしわ)氏、F702iDが平野敬子(ひらのけいこ)氏と工藤青石(くどう あおし)氏。発売は2月以降で、価格はオープンプライスとなる見込み。

左からF702iD、N702iD、SH702i、D702i、P702i
左からF702iD、N702iD、SH702i、D702i、P702i
SH702iDを手がけた松永 真氏 SH702iD
SH702iDを手がけた松永 真氏SH702iD。左から“ピアノブラック”“ナチュラルホワイト”“ブリティッシュグリーン”
N702iDを手がけた佐藤可士和氏 N702iD
N702iDを手がけた佐藤可士和氏N702iD。左から“BLACK”“WHITE”“RED” “SILVER”
F702iDを手がけた平野敬子氏 F702iDを手がけた工藤青石氏 F702iD
F702iDを手がけた平野敬子氏F702iDを手がけた工藤青石氏F702iD。左から“真白”“金色”“花紅”“艶黒”
NTTドコモ マルチメディアサービス部 主査の増田智子氏
NTTドコモ マルチメディアサービス部 主査の増田智子氏

製品発表会にはプロジェクトに携わった各デザイナーが出席し、冒頭、NTTドコモ マルチメディアサービス部 主査の増田智子氏が、携帯電話機のデザインの開発に対するNTTドコモの姿勢について説明した。それによると、同社は“おサイフケータイ”に代表されるよう「生活のあらゆる場面で役に立つ携帯電話機」の実現を目指しているが、ユーザーには携帯電話機でそれらの機能を利用するたびに「便利さや快適さ、満足感や楽しさ、さらに“NTTドコモ”ブランドならではの信頼感や先進感、革新性」を感じてほしいのだという。このようなコンセプトを推進する上で、「色や形状の美しさや新しさといった表層的なものにとどまらない、各機種の機能や特性の一体感を重視している。それぞれの機種の個性をお客さまに分かりやすく、使いやすくお伝えすることが、デザインの役割だと考えている」とした。

70xiシリーズは、同じくFOMA対応の90xiシリーズと比較して、エントリー層向けとなる。FOMAサービス自体の契約数は2005年12月末現在で2013万台で、そのうち70xiシリーズは421万台。今回発表された702iシリーズは、5機種は以下のとおり。



『SH702iD』
松永 真氏、シャープ(株)
『N702iD』
佐藤可士和氏、日本電気(株)
『F702iD』
(株)コミュニケーションデザイン研究所 平野敬子氏、工藤青石氏、富士通(株)
『D702i』
三菱電機(株)
『P702i』
パナソニック モバイル コミュニケーションズ(株)

型番末尾の“D”の一文字は、デザイナー/メーカー/キャリアーの3者の協業によって企画開発されたモデルに付けられるもの。過去には『P701iD』が昨年10月に発売されている。また『FOMA SA800i』のように、3者のコラボレーションで開発された機種でも、デザイン面よりも機能面を前面に出した機種はその限りではない(SA800iの場合は防犯/安全機能を多数備えた子供向け携帯電話)。

デザイナーが語るコンセプトや各機種の詳しい仕様は、別の記事で紹介する。NTTドコモはこれまで、90xi/70xiなどシリーズで機能を共通化させていたが、今回はFeliCa ICチップを内蔵するのはF702iDのみだったり、携帯電話機をトランシーバーのようにして複数人が交互に通話できるサービス“プッシュトーク”に対応するのはP702iのみだったりと、バラ付きを出している。FlashCast技術を用いたプッシュ型コンテンツ配信サービス“iチャネル”には全機種対応する。

なお5機種は、東京・青山の商業施設“青山スパイラル”で17日から22日まで展示される。



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