RAW現像ソフトも一新、画像補整機能や画質が向上
今回、K100Dの発売とともに、同梱されているRAW現像ソフト「PENTAX PHOTO Laboratory」の内容が変わった。最新のバージョン3では現像処理エンジンが、市川ソフトラボラトリーの「SYLKYPIX 2.0」ベースとなっている。
PENTAX PHOTO Laboratory 3 |
最新版のPENTAX PHOTO Laboratory 3では、ノイズ除去や収差機能などを装備しているほか、階調表現やエッジ表現力の高さで評判のいい現像ソフトである。SYLKYPIXの現像エンジンは、ペンタックス以外ではパナソニックが「DMC-L1」のRAW現像ソフトとして採用しており、最近ではRAW現像ソフトの定番となりつつあるようだ。
GUIの見た目で違いが分かるのは新たに設けられた、“ノイズリダクションパネル”と“レンズ収差補正パネル”の2つ。それ以外については以前のバージョンと変わりがなく、ソフトを立ち上げたときのウィンドウの配置まで一緒である。
ノイズリダクション機能の効果を確かめるために、以前にレビューした*ist DのRAWデータを2.1と3とでそれぞれ現像してみた。PENTAX PHOTO Labpratory 3のノイズリダクション機能は確実に一目でわかるくらい効果を発揮している。2.1でまだら上に発生していた偽色が、トーンを残しつつ、きれいに表現されているのである。
最新のバージョン3.0(左)と従来バージョンの2.1(右)の現像結果を比較してみた。下の2点は、中央部分をPhotoshopで200%に拡大したものだが、その差は歴然としている。従来版ではまだらに見える色ノイズがきれいに取れた。 |