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“VAIO type A” VGN-AR90PS・AR90S(後編)

“VAIO type A” VGN-AR90PS・AR90S(後編)

2006年06月09日 15時25分更新

文● 伊藤 裕也

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地デジの視聴・録画に完全対応!
新型のデジタルテレビチューナーを選択できる

 BDの容量を持ってすれば、同社のデジタルハイビジョン“ハンディカム”のビデオフォーマットである“HDV”の映像も、1440×1080ドットの高精細な映像品質・解像度を落とすことなく、直接BDに記録できる。最近ではHDVカムコーダの人気が高まっているだけにこうした機能の搭載は嬉しいところだ。もっとも、VGN-AR90PS・AR90SのBDドライブで真に注目していただきたいポイントはもっと別のところにある。それはテレビの視聴・録画機能との連携だ。

デジタルテレビ放送の視聴・録画を行なうソフトは「StationTV Digital for VAIO」。今回のバージョンでは録画した番組のムーブ機能が新たに追加され、HDDに蓄積した映像をHDD以外のメディアに移動できるようになった。
画面はハメコミ合成です。また著作権の関係上、画面の一部にモザイク処理を施しています。

 VGN-AR90PS・AR90Sでは、地上アナログチューナー、もしくはソニーが開発した地デジ対応デジタルチューナーを選択できるようになっている。デジタルチューナーで受信可能な放送は地デジのみで、BS・CSデジタルや地上アナログのテレビ放送の受信はサポートしていない。テレビ番組の視聴・録画を行なうソフトウェアには、従来からVAIOシリーズで採用されている“StationTV Digital for VAIO”(以下StationTV)の最新版が搭載される。

EPG(電子番組表)や録画予約機能といった基本機能は従来どおりで、リモコン・マウスのどちらでもカンタンに操作できるようになっている。文字も大きく読みやすい
著作権の関係上、画面の一部にモザイク処理を施しています

 VGN-AR90PS・AR90Sでは前回お伝えしたように1920×1200ドット対応の17インチワイド液晶パネルを搭載しているので、チューナーで受信したハイビジョン番組もフルHD品質(1920×1080ドット)で表示できる。17インチワイドながら高密度な映像を実現しており、ひとりで楽しむには最適なバランスといえよう。またHDMI端子も搭載しており、大画面液晶テレビなどに映像をデジタル出力することも可能だ。もちろん映像はフルHD品質のまま録画可能で、録画できる時間については(VOMなので選択するHDDの構成次第となるが)、240GBを選択した場合、DV映像で最大約14.5時間の録画が可能となる。ちなみに地デジのビットレートは最大で17Mbps――つまり1時間の録画で6.7GB程度のディスクスペースを消費する。

 地デジ録画対応のデスクトップ機やHDDレコーダーなどと比べ、HDD容量は少なめであり、録画できる時間に物足りなさを感じる人もいるかもしれない。そこでポイントとなってくるのが、冒頭で大きな意味を持つと記したBDドライブである。地デジ録画機能とBDの組み合わせにより、HDDに録画できる限界を超えることができるのである。

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