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TVMicro

導入も操作もカンタン! “ながら見”用途にお勧めの小さなテレビキャプチャー

2006年05月26日 22時20分更新

文● 高橋 敦、編集部

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録画後にiPod用ムービーを自動作成

録画予約には、インターネット電子番組表(iEPG)を用いる。今ではDVDレコーダーやデジタル放送対応テレビで一般的になった電子番組用(EPG)のインターネット版で、主な予約操作はiEPGサイトを開いて番組表で録画アイコンをクリックするだけ。このあたりは一般的なキャプチャー機器と同じ操作感だ。

iEPGサイト 予約画面
環境設定の“ガイド”タブで、利用するiEPGサイトをメニューから選択。“ファイル”メニューからiEPGサイトを開いて番組表で録画アイコンをクリックすると、“EyeTV番組表”ウィンドウの“予約”画面に番組が登録される

“EyeTV番組表”ウィンドウでは、“リピート予約”(毎週予約)も設定できる。注目は“iPod”という設定項目で、これを有効にしておけば番組の録画完了後、iPod用ムービーの作成とiTunesへのファイルを登録を自動で実行してくれる。

特定の番組をリピート録画してiPodに転送というルーチンを自動化できるのは、出先や空いた時間にiPodで気軽にビデオを楽しみたいという人にとって魅力的な要素だろう。もちろん、録画後に手動でiPod用に書き出すということも可能だ。

iPod用ムービーのファイル形式は、環境設定の“一般”タブでH.264かMPEG-4を指定できる。先のMacBook-2GHzを使ってiPod用ムービーを作成したところ、下表のような仕様のムービーが書き出された。また、5分のテレビ番組の変換にかかった時間は、H.264では5分18秒、MPEG-4では8分38秒と、どちらも実時間以上を要している。なお、各ムービーの仕様と書き出し時間は、ムービーの元ファイルや使用するMacによって異なることがあるため、参考値としてとらえてほしい。


EyeTVで作成したiPod用ムービーの仕様
ファイル形式 H.264 MPEG-4
画面解像度 320×240ドット 544×408ドット
総合ビットレート 835kbps 1615kbps
音声ビットレート 128kbps

EyeTV 2では、iPod以外にも“ファイル”メニューから書き出しを指示することで、『プレイステーション・ポータブル(PSP)』用ムービーなどを作成することが可能だ。また、メイン画面のツールバーにある“Toast”アイコンをクリックすることで、ソニック・ソルーションズ(株)のCD/DVD作成ソフト『Toast 7 Titanium』(別売、店頭販売価格は1万4000円前後)が起動し、録画したビデオをDVDビデオ化できる。

そのほか、EyeTV 2にはイン点/アウト点指定での簡易なカット編集機能も用意されており、必要ならばCMカット程度の編集はさっとこなせる。シンプル志向ではあるが、極端に低機能というわけではない。

編集
CMカットや場面抜き出し程度の編集なら、別のソフトを使わずにEyeTV 2で対応できる(註:キャプチャー画像にはモザイク処理を施しています)

“小さい・安い・使いやすい”がウリ

ひと通りチェックしてみたが、とにかく導入も使用も手軽という点で期待通りの製品であった。小さい・安い・使いやすいの三拍子が揃っており、初めてキャプチャー機器を買うユーザーにもおすすめしやすい。“ながら見”でウェブブラウズするといった用途にはもってこいだろう。

一方、録画時のビットレートを細かく設定することができない、画質改善回路を備えていないといった点は、画質にこだわるヘビーユーザーにとっては物足りないはず。標準/高画質で録画する場合は高性能なCPUを備えたMacが必要なこともあって、別のキャプチャー機器を選んだほうが目的に合う。

とはいえ製品の方向性は明確なので、ユーザーとしてもそれを理解した上で選択すれば、十分以上に満足できる製品だ。



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