フォーカルポイントコンピュータ(株)の『TVMicro』は、スティック型でコンパクトな筐体と店頭販売価格で1万6800円という手頃な価格が特徴のテレビキャプチャーユニットだ。
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『TVMicro』 |
Macのキャプチャーユニットといえば選択肢が少なく、店頭販売価格も2万円台半ば以上とWindows環境に比べてやや値が張る状況だったため、TVMicroの登場に「やっとMacの世界でもお手軽なキャプチャー機器が手に入る」と期待をよせる人もいるだろう。6月の発売に先駆けて評価機を入手したので、早速、実際の性能や使い勝手をチェックしてみた。
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本体サイズは付属のリモコン以下で、iPod shuffleほど |
リモコン操作のために、本体の設置位置が重要
使用準備はとても簡単だ。ハードウェア的には、TVMicro本体に付属の同軸ケーブル用アダプターをはめ込み、さらにアンテナ線をつないでMacのUSB端子に差すだけ。アンテナ線のほか、携帯型のロッドアンテナも接続可能だ。USBバスパワーで駆動するため、別途ACアダプターなどをつなぐ必要はない。
ただし、設置で気をつけたいのはノート型MacのUSB端子に本機を直接差すと、本体横幅の関係で、本機を挿した端子の両横の端子にも干渉して使いにくくなってしまう場合があるということ。付属のUSB延長ケーブルを使うといい。
また、付属の赤外線リモコンで操作するために、受光部のある本機を赤外線の届くところに置く必要がある。Mac miniなどデスクトップ型Macの背面に直挿しすると操作が難しくなってしまう。
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MacBookのUSB端子に直挿しすると、その両横の端子をふさいでしまう |
ソフトウェア的な準備では特に迷うところはないだろう。付属CDから視聴/録画ソフトの『EyeTV 2』をドラッグ&ドロップでインストール。初回起動時にアシスタントが表示されるので、画面の指示に従って設定していけばいい。
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チャンネル設定はプリセットから選ぶタイプではなく、オートスキャンで設定する。通常30秒ほどでスキャンは終わるが、「高感度スキャン」をチェックすると自動設定完了まで数分を要する |
あとは画面上のコントローラーまたは付属リモコンから操作して、すぐにテレビを視聴できる。そのまま録画ボタンを押せば、視聴中の番組を録画可能だ。
本機にはノイズリダクションやゴーストリダクションといった画質改善回路は搭載されていないので、視聴時の画質は電波状況に左右される。手軽さ重視の製品と考えれば、このあたりの割り切りは妥当だろう。(次ページに続く)
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30分ほどの準備でテレビの視聴が可能になる(註:キャプチャー画像にはモザイク処理を施しています)。なお、再生ウィンドウをDockに収納しても、Dock内で再生が続けられる。あまりにもミニチュアサイズなので実用性は乏しいが…… |
