収差の比較
標準ズームレンズを利用して、収差の比較を行なった。レンガの格子状の線がすべて平行になっているのが望ましいが、特に広角側では外側がふくれてしまうことが多い。レンガは3~4m離れた位置から撮影した。なお、レンズの焦点距離は機種ごとに異なる。広角側が広いレンズではそのぶん条件がシビアになるので、その点は考慮してサンプルを見てほしい。GR DIGITALに関しては、標準レンズに加え、ワイドコンバージョンレンズを使用した場合のサンプルも掲載している。
EOS Kiss Digital N |
ワイド側でタル型、テレ側で少し糸巻き型の歪みが見られる。この程度であれば実際の使用には問題のないレベルと思われる。
D50 |
ワイド側では若干タル型の歪みが見える。テレ側での収差は認識できない。
*ist DL2 |
ワイド側ではタル型、テレ側では糸巻き型の収差がそれぞれ少しずつでている。実写ではあまり気にならないレベル。
Cyber-shot DSC-R1 |
ワイド側で周辺部に歪みが認められるが、テレ側ではほとんど何も見当たらない。ワイド側のものも、実際は相当気をつけないと気にわからないレベルのものである。
E-500 |
ワイド側でタル型が少し、テレ側ではほぼ何もない状態である。
EasyShare P880 |
ワイド側は陣笠型がわりとハッキリとわかる。テレ側は極端な望遠ではないせいかほとんどゆがみは見えない。
PowerShot S3 IS |
ワイド側は若干タル型のゆがみが見える。テレ側には少しの糸巻き型が出ている。どちらも極めて少ない歪みなので画像で目立つことはマレであると思う。
LUMIX DMC-FZ30 |
ワイド側でタル型、テレ側で糸巻き型の歪みが見える。どちらも気にならないレベルである。
標準レンズ | ワイドコンバージョンレンズ使用時 | |
GR DIGITAL |
微妙にタル型の歪みがあるようだが、ないに等しいくらいよく補正されている。